天才棋士・羽生善治の名言や格言【英語付き】一流の思考や言葉や意味をまとめました
羽生善治さんの名言や格言をまとめていきます。
一流の天才棋士の思考や言葉に触れる事で、あなたの人生をより豊かに、より楽しいものへと進化させるヒントを得ていきましょう。
もくじ
羽生善治のプロフィール
1970年に埼玉県所沢市に生まれ、東京八王子に移り住み、小学生の頃から同級生に将棋を教わり熱中します。
小学2年生にして地元の将棋道場が開催する小中学生の大会に出場、小学3年に初段、4年生で四段、5年制にはアマ名人戦の予選を最年少で通過し、小学生大会で優勝もしています。
その後も急速に実力を伸ばし、昇級、昇段し史上3人目の中学生棋士としてプロへ昇格、1989年には竜王戦に初登場し、当時の最年少記録である19歳にして初のタイトルを獲得しています。
1996年には将棋界で初めての7タイトルの独占を達成し、2017年には永世竜王の資格保持者など、永世称号も8つ保持する天才棋士です。
羽生善治の座右の銘
羽生善治の座右の銘は、
「運命は勇者に微笑む」
と、かっこいいと人気です。
自分の運命は、勇気を振り絞り、智慧を振り絞った者こそ切り開いていくという意味だと思うのですが、勇気を与えてくれる言葉ですね。
この座右の銘は、特別偉人などの言葉などがあるわけでなく、誰かの出典ではないという事ですので、羽生善治さんの自作という事です。
羽生善治の名言や格言【英語付き】
羽生善治は、様々な場面で名言や格言とも言える、我々ビジネスパーソンにもヒントとなる言葉を残してくれています。
羽生善治の天才的な思考の片鱗を学び、自分自身の成長のヒントとして取り入れていきましょう。
羽生善治の名言その1 才能
何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するだろう。
報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続しているのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。
英語 If you try something and you are definitely rewarded, then everyone will definitely try.
Where it may not be rewarding, it’s very hard to continue with the same passion, energy and motivation, and I consider it a talent.
どれだけ努力しても報われない事もあります。
しかし、だからと言って努力を怠るのではなく、常に高いモチベーションを保ち、継続し続けることが大事であって、モチベーションを維持する事も立派な才能だと言えます。
羽生善治の名言その2 平常心
楽観はしない。ましてや悲観もしない。ひたすら平常心で。
英語 I’m not optimistic. Not much pessimism. With a normal mind.
常に平常心で居続けることは、一番たいへんな事です。
どんななに嬉しいことがあっても、喜びすぎない事も必要ですね。
羽生善治の名言その3 捨てる
同じ方法で悪くなる。だから捨てなきゃいけない。せっかく長年築きあげてきたものでも変えていかなくてはならない。
英語 It gets worse in the same way. So I have to throw it away. Even the things that have been built up over the years have to be changed.
何も変えずに、現状維持し続けることは、退化している事と同じです。
長年築きあげてきた経験も大切ですが、時には捨て去り新しいものへと変化することも大事です。
羽生善治の名言その4 逃げない
「自分の得意な形に逃げない」ということを心がけている。
英語 I keep in mind that “I can’t escape to what I am good at”.
自分の得意な形を持っている事は、ある意味心の拠り所にする事が出来ますが、逆を返せば自分の得意な形ばかりに逃げることは、精神的に追い込まれているとも言えます。
自分の得意な形は奥の手で取っておくくらいでちょうど良いかもしれませんね。
羽生善治の名言その5 飛躍
追い詰められた場所にこそ、大きな飛躍があるのだ。
英語 There is a big leap in the cornered place.
追い詰められてから本領を発揮できる事もあります。
大きく飛躍するためには、自らを追い込んでいく事も必要な場合もあります。
羽生善治の名言その6 石橋を叩く
毎回石橋を叩いていたら勢いも流れも絶対つかめない。
英語 If you hit Ishibashi every time, you will never get the momentum or flow.
注意深くなることも大事ですが、石橋を叩き過ぎては前に進む事が出来ません。
ときには、勢いと流れを強引に引き寄せる事も必要です。
羽生善治の名言その7 怒り
勝負に一番影響するのは「怒」の感情だ。
英語 The feeling of “anger” has the greatest effect on the game.
怒りの感情は、人生を駄目にします。
怒っても百害あって一利なしと思って、自ら感情コントロールを上手に行うようにしましょう。
羽生善治の名言その8 長考
長い時間考えた手がうまくいくケースは非常に少ない。
英語 There are very few cases where a hand that has been thought for a long time is successful.
あれこれと考えるよりも、まずは実践してみることも大事です。
現代社会ではスピード感が大切な事もあり、意思決定の速度を上げるように、日々頭をフル回転させておきましょう。
羽生善治の名言その9 リスク
リスクを避けていては、その対戦に勝ったとしてもいい将棋は残すことはできない。
次のステップにもならない。それこそ、私にとっては大いなるリスクである。
いい結果は生まれない。
私は、積極的にリスクを負うことは未来のリスクを最小限にすると、いつも自分に言い聞かせている。
英語 If you avoid risk, you cannot leave good shogi even if you win the match.
It cannot be the next step. That is a great risk for me.
It doesn’t produce good results.
I always tell myself that actively taking risks minimizes future risks.
今取る手段は、全てあなたの未来に繋がります。
自分の取る一つ一つの選択が、将来のためになり、リスクの芽を小さいうちに摘み取っておけば、次に繋がりやすくなるのでは無いでしょうか。
「まだその時期じゃない」「環境が整っていない」とリスクばかり強調する人がいるが環境が整っていないことは、逆説的に言えば、非常にいい環境だと言える。
リスクの大きさはその価値を表しているのだと思えば、それだけやりがいが大きい。
英語 Some people emphasize that the risks are “not yet that time” and “the environment is not ready”, but paradoxically, it is a very good environment.
When you think that the magnitude of risk represents its value, it is worthwhile.
「イノベーター理論」と呼ばれるマーケティング用語がありますが、参入タイミングが早すぎればリスクが高く、参入タイミングが遅すぎればリスクはないかわりにチャンスが少なかったり、利益が乗らないというリスクを抱える可能性があります。
ちょうど良いタイミングで入る事は、簡単では有りませんが、リスクリワードを自ら決めれば、自分なりに参入タイミングを図る事も出来るのではないでしょうか。
羽生善治の名言その10 イメージ
イメージが浮かぶのは序盤と終盤である。
浮かんでしまえば、あとは中盤でその間のつじつまを合わせればいい。
英語 The images come to mind in the beginning and end.
Once you have floated, all you have to do is adjust the points in the middle of the process.
何事もはじまりと終わりが一番難しいです。
プロセスは、目標に向けて修正を繰り返していけば良いだけですの、
「なぜ、始めようと思ったか?=Start」
「どのようにしたいのか?=Goals設定」
をはっきりさせておきましょう。
羽生善治の名言その11 捨てる
山ほどある情報から自分に必要な情報を得るには、「選ぶ」より「いかに捨てるか」の方が、重要なことだと思います。
英語 I think “how to throw away” is more important than “choose” in order to get the information that one needs from a wealth of information.
現代社会は情報の洪水と呼ばれるほど、様々な情報に溢れてしまっていますので、情報を取捨選択しておく必要があります。
その際に、いらない情報を捨てていく、やらない事を決めてやらない方が、結果的に効率よく必要な情報や行動が分かる可能性があります。
羽生善治の名言その12 努力
努力をしている人の側にいると、自然にいい影響が受けられるだろう。
英語 Being on the side of the person making the effort will naturally have a positive effect.
引き寄せの法則でも言われているように、自分の思考と合った人が、周りにどんどん引き寄せられていきます。
より良い影響の輪を拡げていきたいと思うなら、まずは自分自身が努力し、自分が引き寄せたい人たちをイメージする事が重要です。
羽生善治の名言その13 学び
ビジネスや会社経営でも同じでしょうが、一回でも実践してみると、頭の中だけで考えていたことの何倍もの「学び」がある。
英語 It’s the same for business and company management, but if you put it into practice once, you’ll get a lot more “learning” than what you had in mind.
頭で考えるよりも、行動し続ける事で得られる結果はたくさんあります。
実践する方が何倍もの学びとなり、経験となりますので、まずはやってみてから反省をするようにしましょう。
羽生善治の名言その14 才能
私は才能は一瞬のひらめきだと思っていた。
しかし今は、10年とか20年、30年を同じ姿勢で、同じ情熱を傾けられることが才能だと思っている。
英語 I thought talent was a momentary inspiration.
But now, I think it’s a talent to have the same attitude for 10 or 20 or 30 years with the same passion.
同じことを何年もやり続けることは、本当に大変です。
それこそ最大の才能であって、何日も継続した先には、きっとかけがえのない対価として返ってくる事でしょう。
毎日コツコツと小さな事でも良いので、積み上げていきましょう。
ひらめきやセンスも大切ですが、苦しまないで努力を続けられるということが、何より大事な才能だと思います。
英語 Inspiration and sense are important, but I think that being able to continue working without suffering is the most important talent.
楽しみながら続けられる事があるのは、とても有り難い事です。
そんなずっとやり続けられる事を見つけ、苦しむことなく続ける、そんな仕事を見つけましょう。
羽生善治の名言その15 守り
守ろう、守ろうとすると後ろ向きになる。守りたければ攻めなければいけない。
英語 If you try to protect it, you will face backwards. If you want to protect you must attack.
攻撃は最大の防御なりという言葉があるように、攻撃に集中すれば、集中力も上がり、結果的に守りにも集中することが出来ます。
中途半端になったり、消極的になるくらいなら、一騎加勢と言わんばかりの勢いで攻め込むくらいの強い気持ちがあっても良いのでは無いでしょうか。
羽生善治の名言その16 駆け引き
相手の意図を考えることから駆け引きは始まる。
英語 Bargaining begins by considering the intentions of the other person.
駆け引きするのに、自分の思い通りに操ろうとしてはいけません。
相手の意図を考え、上手く立ち回りましょう。
羽生善治の名言その17 欠点
欠点を裏返すとそれがその人の一番の長所であったりする。
英語 If you turn over your faults, that may be your best advantage.
物事は表裏一体と言われます。
表があれば、裏もあり、裏と思っていた事が表になる事もあります。
欠点や弱点は、長所と紙一重なところもありますので、案外すぎに受け入れられるようになると、飛躍的に進歩する事があります。
逆に、長所ばかりに目を取られて伸ばす事を考えると、粗が目立つこともあるかもしれません。
何事もバランスが大事という事を教えてくれる、羽生善治の名言です。
羽生善治の名言その18 不利
人間には二通りあると思っている。不利な状況を喜べる人間と、喜べない人間だ。
英語 I think there are two ways for humans. Some people can enjoy disadvantageous situations and others cannot.
どんなに困難な状況になっても、不利な状況を素直に受け入れられない人も中にはいます。
不利な状況こそ燃える、楽しくなってくるような事に、もし取り組めているのであれば、それは自分自身の使命なのかもしれませんね。
羽生善治の名言その19 コンピュータ
「人がAIに寄りすぎるのはどうなのか」
英語 ”What about people getting too close to AI?”
将棋や囲碁の世界でも、AIとの対局で人間が敗れるという事が起きていますが、コンピュターがいかに優秀であっても、AIだけに頼る事は難しいと思います。
便利になっていく世の中ですが、中にはアナログ的、人間的な側面は残していなければならないと危惧しての事でしょうか。
いずれにしても、全てをデジタル化する事は出来ない、人間の活躍のフィールドは常に残されていますので、勝ち残るフィールドを自ら創り出しましょう。
羽生善治の名言その20 一流
三流は人の話を聞かない。二流は人の話を聞く。 一流は人の話を聞いて実行する。 超一流は人の話を聞いて工夫する。
英語 Third-class don’t listen to people. The second class listens to people. The first class listens to people and executes them. The first class listens to people and devises.
人の話に耳を傾け、聞いた事をアウトプットするのは当然の事です。
一方で、超一流まで至ると、聞いた事にアレンジして、より良い形にしていくという事ですが、「守破離」と言われるように、まずは基本固めが大事だと私は感じています。
教えの通り、型を守り、しっかりと身に着けた後に、自分なりの考えを加えていきましょう。
羽生善治の名言その21 夢
「夢は、目指した時から、目標に変わる」
英語 ”A dream changes from the time it is aimed to the goal”
夢が明確になった時、自分が為すべき事が明確になり、あとは目標達成に向けて突き進むのみです。
目標達成に対してのアプローチは様々なですが、叶えるべき夢を確定する事は、とても重要です。
羽生善治の名言その22 じゃんけん
勝ち負けには、もちろんこだわるんですが、大切なのは過程です。結果だけなら、ジャンケンでいい。
英語 Of course, winning and losing is of particular importance, but the important thing is the process. If it’s just the result, then rock-paper-scissors can be used.
勝負事は大事ですが、その過程も大事にしましょう。
勝つだけで良いなら、勝負は一瞬で決まりますが、プロセスがあるからこそ、勝ち方を覚えるのでは無いでしょうか。
羽生善治の名言その23 天才とは
「才能とは努力を継続できる力」
「プロフェッショナルとは・・・その人がその時点で持っている全てを出し切ることができる人」
英語 ”Talent is the power to continue to work”
“A professional is someone who can give away everything he/she has at that time”
プロフェッショナル仕事の流儀で、羽生善治が最後に言った名言です。
とにかく、この瞬間、今この時を大切にして、全力で臨みましょう。
そうすれば、未来が開かれます。
羽生善治の名言その24 後悔
「選んだ以上は後悔しない。あとは振り返らない。」
英語 ”I don’t regret more than I chose. I will not look back.”
とにかくまずは「選択」する事です。
選択すれば、あとはひたすらに取り組み続けるだけです。
迷わず突き進むためにも、選択は「やらない事を決める」という事が大事です。
羽生善治の名言その25 アナザースカイ
「可能性を避けない。青写真ってあるじゃないですか。40歳ならこうなっていたい、50歳のころはこうありたいとか。それよりも違うようになっていたいんですよ。想像していた以外のところにいたい。自分が今まで見た事がない手を見つける。そうゆう風になっていたい」
常に進化を求める、羽生善治らしい言葉です。
40歳の時の考え、その先の50歳の時の考えは、違って当然です。
その時、その時の価値観を大切にした上で、今自分がどうなっていきたいか?どうありたいか?を考えるのはとても大事な事です。
自分がこうありたいという、理想の未来像を創り、少しでも近づけるように、日々努力していきましょう。
羽生善治の名言その26 言葉は人をつくる
「言葉は人をつくる、だからこそ、口にする言葉は大切に」
英語 ”Words make people, and that is why the words we say are important.”
言霊という言葉がありますが、口にしたした事は良くも悪くも叶っていきます。
まずは、自分自身が日々使う言葉から変えていきましょう、人生をより良い方向へ進めたいと思うのであれば、良い言葉を意識的に使いましょう。
羽生善治の名言が読める本
羽生善治さんの名言や格言は、本でも解説されていて、すっきりとまとめられていますので、ここではいくつかおすすめの本を紹介していきます。
羽生善治の思考
羽生善治さんの頭の中が覗ける名書です。
才能とは続けられること 強さの原点
羽生善治さんがいかにして、今の強さを手に入れたのか?インタビューに答えた内容が網羅されており、とても分かりやすい一冊です。
NHK BSプレミアムで放送中の「100年インタビュー」。番組で語られた珠玉の言葉を収録。
結果を出し続けるために (ツキ、プレッシャー、ミスを味方にする法則)
思考を進化・深化させるために大切な3つのことをまとめた、羽生善治の運の引き寄せ方をまとめた一冊です。
天才棋士・羽生善治の名言や格言【英語付き】まとめ
羽生善治さんが、幼少期から将棋界で頭角を表し、破竹の勢いで強さを見せている潜在的な力の源が、羽生善治の言葉の端々からも伝わってきます。
将棋を通してコメントしている事が多いですが、すべての言葉はビジネスやプライベートな事にも通じつ事はたくさんあると思います。
是非とも、あなた自身の人生がより豊かに、より良い方向へと進むためのヒントになれば幸いです。