ヘレンケラーの名言や格言【英語付き】障害や盲目を乗り越え、成功の扉を開くヒントを学びましょう
視覚と聴覚の重複障害者(盲ろう者)でありながら世界各地をまわり障害者の教育や福祉活動に従事したヘレンケラーの愛溢れる言葉の数々を集めました。
ヘレンケラーの名言や格言から、障害を乗り越えるヒントを学びましょう。
もくじ
ヘレン・ケラーのプロフィール
1880年アメリカに生まれたヘレン・ケラーは、教育家や社会福祉活動家として知られています。
視覚と聴覚の重複障害者(盲ろう者)であったにも関わらず、障害者の教育や福祉の発展のため、世界中を歴訪していました。
ヘレン・ケラーの障害は、1歳の時に髄膜炎を患った事がきっかけですが、話す事もできなかったのですが、7歳のころに家庭教師のアン・サリヴァンに出会った事で、しつけ、指文字、言葉を学び、話せるようになります。
その後、16歳でケンブリッジ女学院、20歳に現ハーバード大学のラドクリフ・カレッジに入学し、22歳で「私の生涯」を発表。
その後、アメリカの社会党に入党し、政治活動にも専念し活動しますが、56歳の時には日本ライトハウス館長の岩橋武夫さんの要請を受け、来日を果たします。
その後、87歳の生涯を終えるまで、日本をはじめ世界各国で講演して回ったり、政治活動、福祉の活動に従事してきました。
ヘレンケラーの有名な名言や格言【英語付き】
それでは、ここからヘレン・ケラーの言葉の数々をまとめましたので、ご紹介していきます。
ヘレンケラーの名言その1障害
あなたは困難な仕事を自分に課しましたが、あきらめずにがんばれば、うまく行くのです。
そして、成功への障害を克服することが喜びとなるでしょう。
You have assigned yourself a difficult task, but if you do your best without giving up, it will work.
And it will be a pleasure to overcome the obstacles to success.
生まれながらに身体的な障害を持っている人は、その障害と共に生きていくことになります。
ヘレンケラーは幼いころから目が見えず耳が聞こえないというハンディキャップと戦って困難を乗り越えてきました。
五体満足で健常者として生まれてきた人たちもまた、自らに課題を与え達成のために頑張ります。
目標を達成するまでに、障害となる壁が立ちはだかります。
そして小さな障害でも克服した経験が誰にでもあるはずで、その瞬間に喜びを感じていたはずです。
その喜びを忘れずにまた次の目的を見つけ努力しましょう。
ヘレンケラーの名言その2 盲目
盲目であることは、悲しいことです。けれど、目が見えるのに見ようとしないのは、もっと悲しいことです。
Being blind is sad. But it’s even sadder to be able to see but not see.
盲目の人ほど物事をしっかり見極めようと思う気持ちが強いかもしれません。
目が見える人にとっては見えることが当たり前なので、視界に入っているものでもきちんと認識しようとしていないことがよくあります。
残念ですが、当たり前の幸せには、なかなか気づかないものです。
ヘレンケラーの名言その3 習慣
一番大事なことは、どんな環境が必要かということではなく、どんな考えで毎日生活しているか、どんな理想を追い求めているか、ということなのです。
The most important thing is not what kind of environment you need, but what kind of thoughts you have in your daily life and what kind of ideals you are pursuing.
何かがうまく行かない時は、他人のせいにしたり、環境が悪いと思ってしまったりすることがありますね。
自分が何のためにどんな風に時間を過ごしたいかと意思があれば、環境は自分で変えられます。
真剣になればやるべき行動は絞られて答えが見つかります。元々の環境や条件は関係なくなります。まずは必死になってみましょう。
ヘレンケラーの名言その4 扉
悲観論者が、星についての新発見をしたり、海図にない陸地を目指して航海したり、精神世界に新しい扉を開いたことは、いまだかつてない。
No pessimist ever discovered the secret of the stars, or sailed to an uncharted land, or opened a new doorway for the human spirit.
悲観ばかりしていては道は開けず、新しい扉を見つけることはできません。
前向きで楽天的な人の方が冒険には向いています。進む先には恐れるものが待ち受けているかもしれないなんて考えもせずに、未知の世界へ飛び込むことができるのは、勇敢なことのように見えます。
ただ、危険を排除することよりも好奇心が勝っているのでしょう。
未来に希望を持って、新しい自分に出会えることを楽しみに挑んでいきしょう。
ひとつの幸せのドアが閉じる時、もうひとつのドアが開く。しかし、よく私たちは閉じたドアばかりに目を奪われ、開いたドアに気付かない。
When one door of happiness closes, another opens; but often we look so long at the closed door that we do not see the one which has been opened for us.
大切な人とのお別れの時や一生懸命に頑張ったことを諦める時は、悲しくて悔しくて他のことに気が向きません。
ただ、別れあれば必ず新しい出会いがあり、出会ったものとはどこかで必ず決別するものです。
私たちの人生にはたくさんの扉があり、開けたり閉めたり、また新しい扉が現れたりしています。
幸せな扉が一つ閉まったなら、もっと大きな幸せな扉がいくつも開いているかもしれません。失ったものには区切りをつけて、新しいものに目を向けてみましょう。
ヘレンケラーの名言その5 愛
孤独な魂に出会うと、自由と知性のあふれる世界にかならず導いてあげる、それが愛。
When you meet a lonely soul, you will always be led to a world full of freedom and intelligence, that is love.
ヘレンケラーは孤独を感じていたのでしょうか。
今私たちが目と耳が不自由になったら、かなりの孤独の中で生きていくことになります。
本が読めず音楽も聞こえない中で、勉強し教養を身につけたヘレンケラーにとって、知性を持っていることで世界と自分を繋げることができたのでしょう。
愛を持って知性を与えてくれたサリバン先生のように、知性を身につけた後のヘレンケラーは大きく社会に貢献しました。
ヘレンケラーの名言その6 ウォーター
物には名前がある。
Things have names.
目が見えず耳も聞こえないヘレンケラーにとって、物事全てに名前があるという概念がわかるまでも一苦労でした。
私たちは子どもの頃から目で見て耳で聞いて育つので、当たり前のように自分の名前を呼ばれ、人の名前も呼ぶようになります。
そして、目に見えるもの、耳で聞こえるものに名前があることを自然と認識します。
ヘレンケラーはのどが渇いていても「水が欲しい」ということをなかなか周囲に伝えられずにいました。
水というものがわかり「ウォーター」と発音できた時の感動と衝撃はとても大きかったはずです。さらに新しく世界が広がっていくような感覚は私たちには経験できないものです。
ヘレンケラーの名言その7 希望
あきらめずにいれば、あなたが望む、どんなことだってできるものです。
We can do anything we want to if we stick to it long enough.
私たちはこれまでに何度、諦めずに頑張れと言われてきたでしょうか。
親や教師やクラブのコーチ等、多くの人が途中で投げ出さずに最後まで諦めるなと熱く語りますね。
聞き飽きたような言葉で自分でも諦めてはいけないと思いながら、何かを断念してしまうこともあります。
ただ、ヘレンケラーから「諦めずに希望を捨てずに頑張って」と言われたら、やる気が出てきます。
目と耳に障害があっても乗り越えて歴史に名を残した人の苦労を考えれば、自分の前にある壁なんて大したことないと思えてきませんか。
ヘレンケラーの名言その8 クリミナルマインド
本当の幸せとは何か、誤解している人が多い。それは自分の欲求を満たすことではなく、価値ある目的に忠実に取り組むことだ。
Many people misunderstand what true happiness is. It’s not about satisfying your own desires, but about staying true to your valuable goals.
幸せの定義は人それぞれです。家で何もせずにゆったり過ごすこと、夢だった仕事に就いて休む暇もなく働くこと、平均的な生活を送ること。
どれも本人が幸せだと思えばそれでいいのかもしれません。
ただ、ヘレンケラーは価値のある目的を持って取り組むことを推奨しています。
ぜひ、生きている価値を見出しましょう。懸命に物事に取り組む時間があるからこそ、休息時間のご褒美がより幸せに感じられます。
ヘレンケラーの名言その9 幸せ
幸せとは、視野の広い深遠な知識をもつことです。その知識とは、嘘と真実、低俗なものと高尚なものを見分ける力です。
Happiness is having a broad and profound knowledge. That knowledge is the power to distinguish between lies and truths, and vulgar and lofty.
知識がなければ幸せにも気づけません。良識を身につけて本当の幸せを自ら嗅ぎ分けましょう。
ヘレンケラーに知識がなければ、幸せというものすら知らずにいたかもしれません。幸せという言葉を知っているなら、幸せの正体が何なのか考えて答えを探しましょう。
ヘレンケラーの名言その10 友達
光の中を一人で歩むよりも、闇の中を友人と共に歩むほうが良い。
I would rather walk with a friend in the dark, than alone in the light.
明るくて先が見通せる道でも一人では心細くつまらないものです。反対に暗闇の中であっても手を取り合える友人が一緒なら心強く楽しく進んでいけます。
私たちは障害があってもなくても一人では生きていけません。必ず困ったときには誰かが助けてくれて、自分でも人の力になることを原動力として生活しています。
特に良き友を見つけて一緒に歩むことができたなら、それはかけがえのない存在です。大切にしましょう。
ヘレンケラーの名言その11 平和
世界で最も素晴らしく、最も美しいものは、目で見たり手で触れたりすることはできません。それは、心で感じなければならないのです。
The best and most beautiful things in the world cannot be seen or even touched. They must be felt with the heart.
世界中で最も大切なものは、幸福や愛や平和等、目に見えず手で触れられないものばかりです。
自分の心で感じ取るものです。素晴らしいとか美しいという感情は理屈ではなく心で察知するものです。
忙しくて疲れていても困難に直面して辛くても、体や頭ばかりを使わずに、心で見て聞いて感じるようにしましょう。
ヘレンケラーの名言その12 無関心
科学は、たいていの害悪に対する解決策を見出したかもしれないが、その何にもまして最悪のものに対する救済策を見出してはいない。すなわち人間の無関心さに対する策を。
Science may have found a cure for most evils; but it has found no remedy for the worst of them all – the apathy of human beings.
科学は進歩しても人間の心の進化には関係しません。むしろ、人間の心の温かさや優しさを排除している可能性もあります。
科学が見出した解決策は、人間から人間らしさを奪う時があります。
現在の便利な世の中では、人とのふれあいが減り、愛のない無表情な機械とばかり向き合っています。心のどこかに人を思う気持ちや気にかけるだけ思いやりを忘れないでしましょう。
ヘレンケラーの名言その12 ランプ
私が願うことは、皆様のもっているランプの灯を今少し高く掲げて、見えない方々の行く手を照らして欲しいということです。
My hope is to raise the lamps you have a little higher and illuminate the path of the invisible.
全員が同じランプを持っていたら人と分け合ったり、貸し与えたりしなくていいですね。
ただ、人それぞれ生まれ持ったものや途中で得たものは異なります。持っているランプの種類も強さも寿命も違えば、ランプを一つも持っていない人もいます。
自分が十分な光を持っているなら持っていない人のためにも照らしましょう。
ヘレンケラーの名言その13 感謝
私は、自分の障害を神に感謝しています。私が自分を見出し、生涯の仕事、そして神を見つけることができたのも、この障害を通してだったからです。
I thank God for my disability. It was through this obstacle that I was able to find myself, my lifelong work, and my god.
ヘレンケラーの功績は彼女にしかない特徴があるからこそ成しえたものです。
障害を弱点と捉えずに自分だけの強みに変えられたことで、彼女の仕事につながりました。
神様がヘレンケラーだからこそ与えた特別なプレゼントだったのでしょうか。
ただ、自分の生涯を省みた時に、多くの苦労を与えてくれた神様に感謝できる人は、きっと自分でも並々ならぬ努力をしています。
ヘレンケラーの名言や格言が学べる本
続いて、ヘレン・ケラーの言葉を学べる本をいくつかご紹介します。
名言や格言をネット上で見つけるだけでなく、より深くヘレン・ケラーの事を学びたいという方にはおすすめです。
奇跡の人 ヘレン・ケラー自伝
サリバン先生のおかげで言葉を取り戻したヘレン・ケラーが最初に口にした言葉が「ウォー、ウォーター!」だったそうです。
そこからハーバード大学へと進み、政治活動、福祉活動に勤しむ事になるヘレン・ケラーの生涯をまとめた一冊です。
幼い頃に聴力と視力、言葉を失い三重苦に陥ったヘレンケラーが、ハンディキャップを乗り越え、博士号を取得するまでの成長を見せた自叙伝です。
ヘレン・ケラーはどう教育されたか―サリバン先生の記録
ヘレン・ケラーがいかに教育をされたのか?家庭教師のサリバン先生の手紙を元に書かれた一冊です。
サリバン先生の貢献は、どんなに障害を持ち、ハンディキャップを持っていても、努力次第で克服出来ないものはない事を教えてくれます。
スウェーデンボルグの思想の信奉者でもあったヘレン・ケラーの宗教観を学べる一冊です。