ベビーフェイス効果とはどんな心理効果？恋愛やビジネスにも応用可能なもの？

ベビーフェイス効果と呼ばれる心理学用語がありますが、論文などを基に分かりやすく解説した上で、恋愛、マーケティングなどに応用が可能な具体的な例をいくつかご用意致します。

この記事を最後まで読む事で、ベビーフェイス効果について深く理解を深めると同時に、どうすれば自身の人生に応用が可能か？という事を理解いただけますので、最後までお付き合い下さい。

ベビーフェイス効果とは

ベビーフェイスを訳すると「赤ちゃん顔」となりますが、赤ちゃんは見ているだけで気持ちが優しくなったり、警戒心が解けたりするものでは無いでしょうか？

このように、「可愛い」「守ってあげたい」といった感情をいだき、警戒心を緩ませてしまう、赤ちゃんでもないのに、赤ちゃんのように認識してしまう心理効果が「ベビーフェイス効果」です。

ベビーフェイス効果に関する論文

動物行動学者のKonrad Zacharias Lorenz（コンラート・ツァハリアス・ローレンツ）は、幼児性のある人、動物、キャラクターを「ベビースキーマ」と命名したことが論文でも明らかにされています。

ローレンツは、論文の中でベビーフェイス効果について、以下の７つの特徴を紹介しています。

これらの特徴を捉えた人気キャラクターものは、実に多く、例えば

などは、ベビーフェイス効果は十分ありそうです。

入戸野宏氏によるベビーフェイス効果の見解

入戸野宏氏の研究によると、ベビーフェイス効果の特徴とも言える「ベビースキーマ（幼さ）」は、かわいいとイコールであると言われていました。

しかし、それぞれ別の感情動機がある事を提唱し、下記のように分けて研究結果を発表しています。

そのため、ベビーフェイス効果を考える際には、上記２つの視点によって、動機の感情が変わる事を念頭に置いておくと良いのかもしれません。

ベビーフェイスをビジネスやマーケティングに応用

実際にベビーフェイス効果をビジネスやマーケティングに応用するにはどうすれば良いのでしょうか？

ここからは、具体的な事例を交えながら紹介していきましょう。

ベビーフェイス効果で警戒心を和らげる

ベビーフェイス効果は、赤ちゃん顔の特徴を持つ人やモノは、大人の顔やモノに比べて、無邪気に見える、純粋無垢であるため、好感を抱かれやすい、いわゆるハロー効果の一種です。

赤ちゃんの顔の特徴として、

といったものが挙げられるので、人や製品をデザインし、顔の特徴が大きなウエイトを占めるような場合は、ベビーフェイス効果を取り入れる事で好感度を上げ、警戒心を和らげます。

例えば、下記に挙げた似顔絵イラストはいかがでしょうか？

出典　似顔絵夏みかんさん

顔が大きいイラストが多いですが、額を広くしたり、肌の色を明るくしている事で、全体的に明るい、好感度の高いイラストに仕上がっている印象があります。

これらのイラストは、ベビーフェイス効果を上手く取り入れてると言えますので、ビジネスやマーケティングに応用する場合も、ロゴなどに導入するというアイデアが考えられますので、企業事例をいくつかご紹介していきましょう。

東京ガスのイメージキャラクター　パッチョ

東京ガスは、ユーザーに安心感や親しみを持って頂きやすいように、「パッチョ」というキャラクターをＣＭやＷＥＢサイトで起用しています。

ＳＮＳとの相性も良かったこともあり、公式Facebookでは２０１８年に６０，０００いいね！を記録したとも言われています。

ケーブルインターネットサービスZAQ（ザック）のキャラクター　ざっくぅ

続いて、インターネットサービスＺＡＱのキャラクター「ざっくぅ」ですが、非売品のグッズがたくさんプレゼントされていますが、オークションサイトなどでは、非売品キャラクターが高値で取引されています。

ざっくぅの人気を示す指標になるかと思いますが、キャラクターが人気を集める理由の一つに「かわいい」といった心理が働いている事は間違いないかと思いますし、ＺＡＱはベビーフェイス効果を上手く活用しているのでは無いでしょうか。

東京リバブル　子役を起用

不動産仲介業者の大手、東京リバブルのテレビＣＭは、他社とは違った視点で創られていて、これまでの業界ＣＭのイメージを刷新した印象です。

不動産の仲介といえば、直接的な取引相手は大人ですが、大人の警戒心を解くのに、ベビーフェイス効果を活用し、子役をＣＭに起用しているのが特徴的です。

ベビーフェイス効果がビジネスに逆効果になるもの

ベビーフェイス効果で警戒心を解くというのは、実は万全な方法ではなく、商品やサービスによっては、ベビーフェイス効果が逆効果になるものがある事を憶えておきましょう。

例えば、

などといった場合は、それぞれの商品に合った画像をチョイスするようにしましょう。

ＬＰやＳＮＳで投稿する写真一枚とっても、あなたのブランドイメージに関わってくる事を忘れず、ベビーフェイス効果を上手く取り入れるべきなのか？それとも読ませたいのか？

何を目的にするか？によって、写真をチョイスしてはいかがでしょうか。

ベビーフェイスを恋愛に応用

続いて、ベビーフェイス効果を恋愛に応用するにはどうすれば良いか？という点です。

いわゆる「母性本能をくすぐる」というところが、ベビーフェイス効果が恋愛で活用しやすい例だと言えますが、具体的な特徴を挙げるとすれば、

といったものが挙げられるのでは無いでしょうか。

可愛い顔立ちをしている（幼い顔をしている）

赤ちゃん顔の特徴である、「丸い顔」、「大きな目」、「小さな鼻」など、赤ちゃんが持っている特徴に近い身体的特徴があると、ベビーフェイス効果が発揮されやすいです。

人懐っこい性格である

社交的で笑顔が素敵な、人懐っこい性格の人は、年齢よりも若く見られる傾向があります。

そのため、笑顔が素敵で人懐っこいため、ベビーフェイス効果を発揮し、母性本能をくすぐるという事もあり得ます。

涙もろい、素直なところがある。

女性は男性の二面性に触れた時に、とても好感度を上げる傾向があります。

いつもは強がっているのに、ふとしたタイミングで弱い自分を見せたり、素直になったりとするところがある男性はほっておけないものです。

この心理効果は「ゲインロス効果」と呼ばれるものですが、ベビーフェイス効果と合わせる事で、相乗効果を得られやすくなります。

女子力が高い。

最後の「女子力が高い」ですが、話し方がおっとりしたり、女性と趣味が合ったりする男性は、女性から見ても可愛い印象が残りやすいので、母性本能をくすぐりやすいです。

可愛い印象を得られるという点では、ベビーフェイス効果を発揮しやすい状況にあるという事が言えます。

ベビーフェイス効果とは　まとめ

あなたの商品やサービスの警戒心をなくし、売れやすい状態を創るための一つの心理効果として、今回はベビーフェイス効果をお伝えしました。

ベビーフェイス効果は、赤ちゃんのような特徴を持っているだけで、警戒心を解きやすいばかりでなく、ハロー効果も発揮し、あなた自身が接しやすい人だと認識させる事もできます。

無邪気で純粋無垢である印象を持たれる事で、あなたとの距離を一気に詰めやすいので、あなたは恋愛にしても、ビジネスにしても、一気に信頼関係を構築し進めることが可能になるでしょう。

是非とも、ああなたの人生にもベビーフェイス効果を上手く活用し、応用いただくのに、当サイトの情報が少しでもお役に立てれば幸いです。