六方拝とは?やり方・効果と感謝体質への変化|西田文郎先生のメソッドと21日習慣
「六方拝」とは、世の中には様々な瞑想法がありますが、中でも宗教観に関係なく、短時間で出来る瞑想法の一つです。
六方拝は「ろっぽうはい」と読み、東、西、南、北、天、地の6方角に対し「感謝する瞑想」を言います。
六方拝の起源はお釈迦様が「六方すべてに感謝をしなさい」と言った事が始まりです。
また、北京オリンピック女子ソフトボール日本代表のメンタルトレーナーでもあった西田文郎先生も、選手たちに六方拝瞑想を行わせた事でも知られています。
ここでは、六方拝瞑想のやり方や効果、なぜ西田文郎先生はソフトボール日本代表に六方拝瞑想を取り入れたのかを考察していこうと思います。
もくじ
六方拝の意味とやり方

「六方拝」の意味ですが、「六方向に対し奉拝する」事で、東、西、南、北、天、地に対して奉拝を行います。
奉拝とは、「謹んで拝むこと」という意味のため、ただただ拝むだけではなく、謙虚な心で仏様、神様に向かって拝むという意味になります。
「なんだか宗教的で面倒だな・・」
と思われる方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、感謝をするのに「感謝してあげる」って気持ちで感謝する方はいませんよね?
拝むのに、拝んであげるという人はいないと思いますし、拝むのに謙虚な心であるのは、普通にしていれば当然の事だと思いますので、六方拝のやり方をこれから示しますが、自然のまま続けて頂ければと思います。
六方拝のやり方
「六方拝」は、東、西、南、北、天、地に感謝を拝むのですが、感謝する対象は予め決まっています。
| 方角 | 感謝の対象 |
| 東 | 自分の血縁(先祖、両親)に感謝をする |
| 西 | 夫婦、兄弟、家族、親戚に感謝をする |
| 南 | 先生、上司、人生の師、メンターに感謝をする |
| 西 | 友達、知人、仕事の関係者に感謝をする |
| 天 | 太陽、月、自然(空、空気など)に感謝をする |
| 地 | 動物、植物、農作物、大地などに感謝をする |
以上を、それぞれの方角を向きながら行っていきます。
まずは、東を向きましょう。
「ご先祖さま、父上、母上(名前でもOK)、いつも有難うございます」
続いて、西を向きましょう。
「兄弟(名前)、家族(夫婦、子供、孫)、親戚、親族(すべて名前で)、いつも有難うございます」
続いて、南を向きましょう。
「恩師、メンター(名前)、いつも有難うございます」
反面教師という言葉があります、こうなりたくないという見本を示していますので、その方にも感謝を示すのもOKです。
私の場合は、過去に詐欺に合わされた人の名前を出したり、見返したいと思うような人にも感謝を示してここで名前を出したりしています。
続いて、北を向きましょう。
「友達、知人、仕事関係(名前を出して)、いつも有難うございます」
続いて、天(上)を向きましょう。
「太陽、月、自然のあらゆる事に感謝します、いつも有難うございます」
続いて、地(下)を向きましょう。
「動植物、農作物、大地、水に感謝します。いつも有難うございます」
これだけで終了です、時間にしておそらく5分とかからないと思います。
六方拝は声に出すべき?いつやれば良いの?
「六方拝」ですが、声に出しても声に出さなくても、どちらでも問題ありません。
大事な事は感謝の気持ちを奉拝を通して伝えるという事です。
また、六方拝はいつやるべきか?ですが、いつやっても問題はありませんが、瞑想は朝一にやる方が良いと個人的には思っています。
六方拝瞑想を朝やってから、出社したり人に会うと、感謝の気持ちが充実していますので、何気ない時に「有難うございます」という言葉が出てきたりするものです。
「有難うございます」と言われて、嫌だと思う人はいないと思いますので、感謝体質になりたいという方は、朝一に六方拝瞑想する事をおすすめします。
六方拝は毎日やるべき?
あと、毎日六方拝瞑想をした方が良いか?という事ですが、瞑想は「毎日やるから効果がある」と私は感じています。
瞑想しても、ある日突然お金持ちになるとか、理想の彼氏(彼女)と付き合える・・なんて事は
「ありえません」
が、瞑想を続けていけば、自分の内側から少しずつ変わってくるのが体感出来ます。
大きな変化は、元に戻るのも大きいですが、小さな変化の積み重ねは、目には見えないだけで、気づけばとても大きな変化として自分の前に現れます。
六方拝瞑想で「効果を期待しない」で、六方拝瞑想を続けていれば、いつか良い事があったら良いなぁくらいの気持ちでいて頂けるとちょうど良いかもしれません。
六方拝以外の瞑想でおすすめの方法をまとめています。
六方拝は宗教ではなく、感謝に気づくための考え方

六方拝の起源がお釈迦様の教えにあると聞くと、「宗教的なものなのでは?」と抵抗を感じる方もいるかもしれません。
私自身は無宗教です。特定の宗教を信仰しているから六方拝を続けているわけではありません。
私が六方拝で大切にしているのは、東西南北、天、地という六方向へ順番に意識を向けることで、普段は当たり前だと思っている人や自然、環境に改めて気づくことです。
家族、友人、仕事で関わる人、これまで自分を育ててくれた人、太陽や空気、水、大地、食べ物。私たちの生活は、自分ひとりの力だけで成り立っているわけではありません。
六方拝は、何かを信じなければできないものではなく、自分が多くの人や自然に支えられていることを思い出すための時間だと私は考えています。
六方拝を続けて感じた変化|私の「感謝体質」体験談

六方拝を続けたからといって、突然人生のすべてが好転したり、悩みがなくなったりするわけではありません。
それでも私は、続けるなかで以前との小さな違いを感じるようになりました。私が考える「感謝体質」とは、無理に何にでも感謝することではありません。日常にある小さなありがたさに気づき、感謝を自然に言葉や行動へ移しやすくなった状態です。
以下は、あくまで私個人の体験です。すべての人に同じ変化が起こるという意味ではありませんが、六方拝を始めるか迷っている方の参考になればと思います。
寝起きが以前より良くなった
私が六方拝を行うのは、主に朝です。
起きてすぐに六方向へ意識を向け、感謝する時間をつくることで、慌ただしい思考のまま一日を始めることが少なくなりました。以前より寝起きが良くなり、気持ちを整えて一日を始めやすくなったと感じています。
もちろん、睡眠状態には体調や生活習慣などさまざまな要因があります。そのため、六方拝だけが理由だとは断定できません。しかし私にとっては、朝の気持ちを切り替える大切なスイッチになっています。
人に優しく接する余裕が生まれた
毎朝、家族や友人、仕事で関わる人などを思い浮かべていると、人は一人で生きているわけではないことを繰り返し思い出します。
その結果、誰かの言動にすぐ反応するのではなく、「この人にも事情があるかもしれない」と、一度立ち止まって考えられる場面が増えました。
私は六方拝を続けることで、以前より人に優しく接するための心の余裕が生まれたと感じています。
感情を以前よりコントロールしやすくなった
感情をコントロールするとは、怒りや不安を無理に消すことではありません。
六方拝で一度立ち止まる時間を持つようになってから、感情に反射的に動かされるのではなく、「今、自分は何を感じているのか」を確認しやすくなりました。
怒ってはいけない、不安になってはいけないと自分を責めるのではなく、感情を認めたうえで、次にどのような言葉や行動を選ぶかを考える。以前より、その切り替えがしやすくなったように思います。
感謝できない日があってもいい|怒りや憎しみを否定しない

六方拝を始めると、「どうしても感謝できない人がいる」「嫌いな人にまで感謝しなければいけないのか」と戸惑うことがあります。
私は、怒りや憎しみといった感情を、すべて「負の感情」として否定しなくてもよいのではないかと思っています。
怒りは、自分が大切にしているものを傷つけられたことを知らせてくれる場合があります。憎しみの奥には、悲しみや悔しさ、自分を守りたいという気持ちが隠れているかもしれません。
無理に感謝へ置き換えなくてもいい
本当は怒っているのに、「感謝しなければいけない」と気持ちを上書きすると、自分の本音が分からなくなることがあります。
感謝できない日は、「私は今、この人に怒っている」「まだ許せない」と、その感情をそのまま受け入れてもよいと思います。
六方拝は、嫌な感情を消すための儀式ではありません。今の自分の状態に気づくための時間として使うこともできます。
感情に支配されず、必要な感情を選べる状態へ
大切なのは、怒りを感じない人になることではなく、怒りに支配されたまま行動しないことです。
今の自分に必要なのは、怒りなのか、距離を取る冷静さなのか、相手に伝える勇気なのか。それとも、もう手放して前へ進むことなのか。
湧いてきた感情を否定せずに受け入れたうえで、自分にとって最適な選択をするために必要な感情を選べる状態。それが、私の目指している感情との付き合い方です。
六方拝に限らずまずは21日間、考えすぎずに続けてみる

新しい行動は、数回試しただけでは自分に合っているか判断しにくいものです。そこで私は、まず3週間、21日間をひとつの区切りにして、騙されたと思って何も考えすぎずに続けてみることをおすすめします。
六方拝は、慣れれば数分で終わります。朝起きた後、顔を洗った後など、すでに毎日行っている行動と組み合わせると続けやすくなります。
「21日の法則」は絶対的な期限ではない
「21日間続けると習慣化する」という考え方は、「21日の法則」や「インキュベートの法則」と呼ばれることがあります。
ただし、21日で必ず行動が自動的な習慣になるわけではありません。行動が習慣になるまでの期間には個人差があり、行動の内容や生活環境によっても変わります。
ここでの21日間は、習慣化を断定する数字ではなく、「すぐに効果を判断せず、自分の変化を観察するための最初の区切り」と考えてください。
1日できなかったからといって、すべてが振り出しに戻るわけでもありません。できない日があっても自分を責めず、翌日からまた続ければよいのです。
21日間で確認したいこと
21日間続けた後は、次の変化を振り返ってみてください。
- 朝の気分に変化はあったか
- 「ありがとう」と思う回数や口にする回数が増えたか
- 人に接するときの気持ちに余裕が生まれたか
- 怒りや不安に反射的に反応する場面が減ったか
- 当たり前だと思っていたことに気づけるようになったか
大きな変化を探す必要はありません。以前より少し気づけるようになったなら、それも十分な変化です。
自分の幸せを考えることは自己中心ではない

自分の幸せを優先すると、「自己中心的なのではないか」と感じる人もいるかもしれません。
しかし私は、自分の幸せを考えることは自己中心的なことではなく、当たり前に必要なことだと思っています。
自分を好きでいることが心の土台になる
自分を嫌い、自分の気持ちを押し殺した状態で、周りの人を長く幸せにし続けることは簡単ではありません。
まず自分が自分を好きでいること。自分の身体と心を大切にし、健康でいること。自分自身が幸せや喜びを感じられること。
それは、誰かを押しのけて自分だけが得をすることとは違います。自分を大切にして、周りの人にも優しくできる土台を整えることです。
自分の明るさは周りにも広がっていく
自分の心に余裕があれば、人の話を聞いたり、優しい言葉をかけたり、困っている人に手を差し伸べたりしやすくなります。
自分が健康で、明るく、幸せであるからこそ、その明るさを家族や仲間、仕事で関わる人へ広げることができます。
六方拝で周囲への感謝を思い出すことと、自分自身の幸せを大切にすることは、反対ではありません。どちらも大切にすることで、感謝は我慢ではなく、自然な言葉や行動として周りへ伝わっていくのだと思います。
西田文郎先生はなぜ六方拝を採用したのか?

西田文郎先生が、北京オリンピック女子ソフトボール日本代表に「六方拝」を採用し、日々のメンタルトレーニングにした事は有名な話です。
西田文朗先生の書籍で、有名な一冊に

「強運の法則」がありますが、お時間があれば合わせて読んで頂ければ、六方拝への理解も深まるかもしれません。
もちろん、六方拝だけでメンタルトレーニングを行っていたという事はないと思いますが、朝起きて一番に行うトレーニングが、六方拝瞑想だった事は間違いなさそうです。
では、なぜ六方拝瞑想なのか?を考えるにあたり、西田文郎先生のブログでソフトボール日本代表に大事にしていたのは何か?ですが、西田文郎先生のブログを読むと
ソフトボール日本代表選手に、
「何の為に金メダルを取るのか?」
を1年半考えさせてきたそうです。
もう少し噛み砕いて言いますと、金メダルを獲るのは「目標」であって、その目標を叶える事で「何を得たい」のか?を考えさせたという事でしょう。
目標だけでは大きな成果を挙げられない
西田文郎先生の著書「強運の法則」によると、目標を設定するだけでは達成した目標次第では、達成出来ない事を書かれています。
本によると、脳が喜びを感じ、モチベーションを高め行動するためには、5つの刺激があると言われていて、
- 達成感
- 承認欲求
- 仕事に対する誇り
- 責任感と使命感
- 昇進や自己の成長
この5つがなければ、高い目標に向けて、モチベーションを高く保ち続ける事ができず、挫折してしまうと結論づけています。
つまり、西田文郎先生は、ソフトボール日本代表に
「金メダルを目標にするレベルでは結果は手に入らない」
という事を伝え続け、その先にある
「誰のために目標達成をしたいのか?」
「何のために目標達成をしたいのか?」
という「目的」を一人ひとり明確にしていくようにしたのです。
選手によっては、
「自分のため」
という方もいらっしゃるでしょうし、
「お世話になった人のため」
という事が目的だと気付く人もいるでしょう。
自分のために行う事も、究極的に突き詰めていけば「自分を大切にすることは、結果自分を生んだ両親を大切にする事につながる」わけです。
全て、誰かのためという原動力に変わった時に、目標達成という「奇跡を起こす事が出来る」のです。
目標達成に向けては、辛く苦しい過程が続く事は、スポーツだけでなく、様々な場面であるのは当然です。
その時に目標に縛られる事なく、目的を明確にしておく事で、
「誰のためにやるのか?」
「何のためにやるのか?」
にいつでも立ち返ることができ、いつでも心を満たす事が出来るようになるという事を、六方拝を通して教えてくれたのではないか??と思います。
六方拝とは?やり方・効果と感謝体質への変化|西田文郎先生のメソッドと21日習慣 まとめ

六方拝は、東、西、南、北、天、地の六方向へ感謝を向ける、短時間で取り組める習慣です。
その起源はお釈迦様の教えにあるとされていますが、私は無宗教です。六方拝を、特定の宗教を信仰するためではなく、普段は見過ごしている「支え」や「ありがたさ」に気づくための時間として続けています。
私自身、六方拝を続けるなかで、以前より寝起きが良くなり、人に優しく接する余裕が生まれ、感情をコントロールしやすくなったと感じています。これはあくまで個人的な体験であり、すべての人に同じ変化が起こるとは限りません。
また、六方拝をしたからといって、すべての人や出来事に無理やり感謝する必要はないと思っています。
怒りや憎しみも、自分の心が発している大切なサインです。そうした感情を負のものとして否定するのではなく、まずは「今、自分はこう感じている」と受け入れる。そのうえで、自分にとって最適な選択をするために、どの感情と行動を選ぶのかを決めることが大切です。
そして、自分の幸せを考えることは自己中心的なことではありません。自分を好きでいられること、自分の身体と心が健康であること、自分自身が明るくいられること。その土台があるからこそ、家族や仲間、周りの人にも優しさや明るさを広げられるのだと思います。
まずは21日間をひとつの区切りとして、難しく考えず、毎日数分続けてみてください。21日は「必ず習慣になる期限」ではありません。すぐに答えを求めず、自分の気持ちや日常に起こる小さな変化を観察するためのスタート期間です。
感謝できる日も、できない日もあります。それでも一度立ち止まり、自分と周囲に意識を向ける時間を持つ。その積み重ねが、自分の感情を自分で選び、より良い一日をつくる力につながっていくのではないでしょうか。
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