起業までの7ステップ!大学生や主婦でも始められる具体事例と合わせて公開!
多くの方は、子供の頃に「大人になったら会社の社長になりたい」と夢を抱いた経験があるかもしれません。
社会人になって就職した後も、いつか自分の会社を持ちたい、と思っている方もいるでしょう。
会社を設立して経営をすることについて非常に難しいことのように感じている方も少なくありませんが、基本的な手順を知っておけば誰でも可能です。
もくじ
起業のために踏むべき7つのステップ
会社オーナーになって成功するためには、起業前の3つと会社を立ち上げた後の4つのステップを踏む必要があります。
起業前に決めるべきことですが、
- 会社を作る目的や方向性
- 事業内容(何をするか)
- 活動を開始するために必要な資産(お金や場所など)を調達する
の3ステップです。
起業後に継続して利益を得る(失敗しない)ために行うべきことは、
- 安易に事業を拡大しないこと
- 人員を増やしすぎないこと
- 固定費を節約すること
- 資金調達に依存しすぎないこと
の4つです。
起業の7ステップについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。
会社設立前に決めるべきこと
起業前に踏むべき手順についてですが3ステップがありましたので、それぞれを詳しく解説していきます。
ステップ1 会社を作る目的や方向性を定める
まず最初に会社を設立する目的と経営の方向性を決めましょう。
小規模でビジネスをするのであれば、法人化しないで個人事業主として活動をする方法もあります。
会社を設立することにより、社会的な信用を得ることができる・必要経費で控除される範囲が拡がる・節税につながる、などのメリットが享受できます。
逆に、法律上の制約が多くなる、事業規模が小さいと税金が高くなってしまう、などのデメリットもあります。
これら以外にも会社オーナーになる目的として、自分の夢を達成する・自分の能力を発揮したい・地位や名声を得たい、などの理由があるかもしれません。
いずれにしても、会社を設立する合理的な理由があるのかどうかを考えるようにしましょう。
ステップ2 事業内容(何をするか)を決める
起業を決めたら、具体的にどのような活動(事業内容)をするのかを決める必要があります。
例えば、副業で行っていた事業を本格的に始めるとか、自分の趣味や専門知識を活かしてモノやサービスを販売する、などといった事業があるかもしれません。
成功するためのポイントは、自分が得意とする内容や意欲的に取り組める内容を事業にすることです。
事業内容を決める際は市場規模や需要を考慮しつつ、長期間にわたり継続して利益が得られるようなビジネスモデルを描くようにしましょう。
ステップ3 活動を開始するために必要な資産(お金や場所など)を調達する
事業内容を決めたら、活動を開始するために必要な資本(お金・設備・場所)などを調達する方法を考えます。
会社設立の資金を得る場合には、自分の貯金を使う・家族や友人などに出資してもらう・金融機関や一般投資家に出資してもらう、といった方法が考えられます。
起業後に行うべきこと
会社を設立して事業を開始したら、継続して利益を得る(失敗しない)ために踏むべき4つのステップを常に考慮することが大切です。
ステップ4 安易に事業を拡大しないこと
社長になれば自由に新規事業を始めることができるようになりますが、リスクも存在します。新たに別の事業に手を伸ばす場合は、十分に需要調査をする必要があります。
会社で得られる利益は常に一定ではなく、売り上げが減少することも考えておかなければなりません。
ステップ5 人員を増やしすぎないこと
景気が良い時に安易に正社員を増やしすぎてしまうと、収益が減少した際に人件費のコストが重くのしかかって赤字が発生する恐れがあるので要注意です。
ステップ6 固定費を節約すること
会社を運営するためには事務所に電話やインターネットなどの設備を設置する必要がありますが、不必要に固定費を増やしすぎないように注意しましょう。
法人向けのサービスの中には、多額の解約料や違約金が発生するケースがあります。
ステップ7 資金調達に依存しすぎないこと
事業を始める時は調達した資金で会社を運営することができますが、早めに資金調達に頼らないビジネスモデルに移行することが大切です。
まとまった資金を得たとしても、常に節約を意識して無駄遣いをしないことが成功の秘訣です。
大学生でも始められる起業事例
アイデアと行動力があれば、誰でも起業して事業を始めることが可能です。近年はインターネット関連の業種において、大学生が起業して成功した事例がいくつも存在します。
Facebook等のSNSの創業者たち
Facebookは誰でも知っている有名なSNSのひとつで、2004年に事業が開始されました。
この会社を設立したのは、ハーバード大学に在学していたマーク・ザッカーバーグ氏(設立当時20歳)と同級生のエドゥアルド・サベリン氏の2名です。
最初はハーバード大学に在学する学生が交流をするためのサービスでしたが、少しずつサービスを提供する範囲を増やしていきました。
14年後の2018年末には全世界で売り上げが55,838百万ドルに拡大し、純利益は22,112百万ドル(約2兆2千億円)に成長しています。
コインチェック(仮想通貨交換業者)の創業者たち
コインチェックは日本の大手仮想通貨交換業者のひとつで、多くの方はTVCMやインターネット上の掲示板で会社名を見聞きした経験があるかもしれません。
この会社の前身である「レジュプレス株式会社」は、2012年に東京工業大学の学生であった和田晃一良氏と友人らによって設立されました。
2018年に仮想通貨の流出事件が発生して創業者である和田晃一良氏は社長を退任したものの、現在はマネックスグループの一員として事業が続けられています。
2012年に東京工業大学の学生が起業したコインチェックの現在の事業規模ですが、従業員数168名(2020年3月31日)・売上高38億1400万円・営業利益3億6900万円・経常利益3億4000万円(いずれも2020年3月期)、に成長しています。
Facebookやコインチェック以外にも、多くの方が知っている有名な会社の中で大学生が起業して成功した事例が他にもたくさんあります。
主婦でも始められる起業事例
有名な会社の中には、主婦が起業して成功した事例がいくつも存在します。
自分の経験や知識を活かすことで事業を拡大して、会社経営者となることができた女性の事例をご紹介します。
チューリップ不動産株式会社
チューリップ不動産株式会社は女性専用のシェアハウスの仲介事業を行う不動産会社で、現在は19もの店舗を展開しています。
この会社の創業者である水谷紀枝社長は、出産を機に不動産会社を退職した専業主婦でした。家事の合間に勉強して宅地建物取引士(宅建)の資格を取得して、不動産仲介業を始めました。
後に自らの経験をもとに起業し、働く女性のための女性専用シェアハウスの事業を開始しました。
水谷紀枝氏が成功した秘訣は、不動産会社で勤務していた経験と、家事の合間の時間を有効活用して宅建を取得したことの2点です。
この事業を始めるためには国家資格を取得するための努力が必要でしたが、自由に使える時間を有効に活用することで起業して成功につなげることができました。
WELLNEST HOME(旧株式会社低燃費住宅)
WELLNEST HOMEは省エネ住宅を得意とする住宅メーカーですが、起業者で社長である芝山さゆり氏は専業主婦からスタートしました。
芝山さゆり氏が2012年に設立した株式会社低燃費住宅では、実際にモデルハウスに宿泊して体験してもらう「試住」という社長のアイデアが成功しました。
ちなみにWELLNEST HOMEに社名変更した現在でも、「宿泊体験型モデルハウス」が提供されています。
WELLNEST HOME(旧株式会社低燃費住宅)の成功の秘訣は、主婦の仕事の場所である自宅(住宅)に着目することで事業を展開したことです。
自分の経験やアイデアを上手に活用するだけで、同業他社には思い浮かばないような斬新的なサービスを提供して会社を成長させることができることがわかります。