マインドフルネスは胡散臭い?怪しいと言われる理由はなぜ?
瞑想法の一つとしてアメリカや先進企業で推奨されているマインドフルネス(mindfulness)ですが、その効果を実感した人からは驚きの声が出ていますが・・・
一方で
「宗教くさい」、「胡散臭い」、「怪しい」という声もあります。
なぜ、マインドフルネスはこんなにも胡散臭いや怪しいと思われているのでしょうか?
この記事を読み進めていただくと、マインドフルネスは決して宗教的なものでなく、精神論的なものでなく、科学的根拠に基づいた瞑想法である事、可能性を感じて頂けます。
決して、胡散臭い、怪しい瞑想法や洗脳といったものではありませんので、ご安心下さい。
もくじ
マインドフルネスはなぜ胡散臭いや怪しいと思われる?
マインドフルネスとは、「今ここに意識を向け集中する瞑想法」です。
瞑想法と聞くと、人によっては
- 洗脳されるんじゃないか?
- マインドコントロールの類じゃないのか?
- 効果が目に見えるものでは無いので怪しい・・
- 宗教と関係しているのでは?無宗教なので関係ない・・
といった考えをお持ちの方もいらっしゃるのでは無いでしょうか。
たしかに、マインドフルネスとマインドコントロールという言葉は、よく似た言葉に見えますし、効果が目に見えて分かるものでなければ、説明も難しいとでしょう。
マインドフルネスも、経験した事がない人からすると、怪しいと思うのは当然でしょう。
しかし、googleをはじめとする大手企業がメンタルトレーニングにマインドフルネスを取り入れている事は有名な話ですし、まったく否定する気にはなれないし、信じられないという方は、そもそも胡散臭いとか怪しい・・と猜疑心を持つ事もしないのでは無いでしょうか。
つまり・・
胡散臭いだとか、怪しいと感じているあなたは、
「マインドフルネスについて、もう少し正確に知りたい」
と潜在意識では思っているからこそ、疑うところから始めているのでは無いでしょうか。
マインドフルネスによる効果や変化
マインドフルネスを続ける事で挙げられる効果ですが、
- 自己認識
- 自己受容
- 意思決定
の3つを挙げている記事がありましたが、筆者も概ね同じ効果を感じています。
1つ目の「自己認識」ですが、マインドフルネスを通して自分と向き合う事が出来るようになります。
2つ目の「自己受容」ですが、今の自分を大切にするという事は、自分自身を大切にする事に繋がります。今生きている事にも感謝する気持ちが芽生えてきます。
3つ目の「意思決定」ですが、やるべき事を明確にできず、決断できない自分と決別し、やりたくない事をしないと決める事が出来るように、心の状態が整える事が出来ます。
自分の内面の変化を通して、これら3つの効果を感じる事が出来ます。
マインドフルネスがやばい?マインドフルネスに潜む4つのリスク
マインドフルネスが怪しいと思う理由として、マインドフルネスに潜む4つのリスクが関係している可能性があります。
4つのリスクですが、
- 禅病にかかるリスク
- 悩みやストレスを悪化させるリスク
- 暗示や洗脳されるリスク
- マインドフルネスに依存するリスク
が挙げている記事があったのですが、それぞれのリスクについて筆者なりの考察を加えていきます。
1つ目の「禅病」についてですが、禅病とは瞑想や坐禅の修行がきっかけで発症する諸症状の事を指し、かつては野狐禅(やこぜん)や狐憑きとも言われていました。
現代では、統合失調症に似た症状も禅病だと言われていて、被害妄想、冷えやのぼせなどの自立神経失調症、皮膚の痛み、感情を抑えられないなどの症状です。
もし、瞑想を続けているうちに、上記のような症状や身体的な症状として幻覚、幻聴が聞こえたり、下痢や便秘の症状など身体的な症状も出た場合は、ただちに医者に相談した方が良いでしょう。
2つ目の「悩みやストレスを悪化する」についてですが、マインドフルネスをはじめとする瞑想状態の際には、悩みやストレスにアクセスする事はありません。
また、マインドフルネスをはじめとする瞑想が直接悩みやストレスを軽減するというわけではなく、結果的に悩みやストレスを軽減するメンタル状態に入るという事です。
マインドフルネスを続けたからといって、悩みやストレスは軽減することを目的にしたり、目標達成など奇跡を起こせると考えているのであれば、マインドフルネスに関して学び直しした方が良いでしょう。
3つ目の「暗示や洗脳されるリスク」についてですが、たしかに瞑想状態というのは、無に近い状態ですので、自己暗示や洗脳しやすいと言えます。
自己暗示の方法として、アファメーションをする時には、想念を込めずに、ひたすら文字や文章の意味を考えずに行うのが効果的だと、当ブログでも書かせて頂いています。
自己暗示は、行動の変化やモチベーションの維持に大変有効な方法ではありますが、人によっては「洗脳されているみたいで、自分じゃないみたいで嫌だ・・」という方もいらっしゃいます。
たしかに、そのとおりですし、マインドフルネスや瞑想状態の際に、他人が介入してくる際には、十分に注意した方が良いかもしれません。
4つ目の「マインドフルネスに依存するリスク」ですが、常に瞑想を続けないと落ち着けない・・といった精神状態に陥る事を依存と呼んでいるようです。
瞑想に依存する方の多くは、長時間の瞑想を続けている方も多いようです。
筆者のおすすめは、瞑想時間は長くても一日に30分程度、しかも一度に15分で2回程度に分けるのが理想だと思っています。
マインドフルネスを日常生活に上手く取り入れるには?
ここまで確認してきたように、マインドフルネスには大手企業がメンタルトレーニングとして採用するほどの可能性がある一方で、マインドフルネスに潜むリスクの両面があります。
これらの両面を知った上で、マインドフルネスを日常生活に上手に取り入れて、マインドフルネスのメリットを活かすにはどうすれば良いか?
を考えた際に、答えられるとすれば「正しいやり方で習慣化する」に尽きると思います。
マインドフルネスは、間違ったやり方では思うような効果は得られませんし、毎日続けていくには、成果を感じられるマインドフルネスを続けて頂きたいと思います。
当サイトでは、マインドフルネスのやり方については、
にてまとめていますので、参考にして頂ければ幸いです。
合わせて、マインドフルネスを正しく行うポイントをいくつかまとめましたので、合わせて参考にして下さい。
マインドフルネスを日常生活に取り入れるポイントその1 今に集中
マインドフルネスで瞑想状態に入っていく際に、今ここに集中する事がマインドフルネスの肝と言えます。
五感を活用したり、自分の身体を使ったゲームを導入するなどして、今ここに集中できるように、リラックスした呼吸と合わせて行いましょう。
マインドフルネスを日常生活に取り入れるポイントその2 短時間で終える
次のポイントして、先ほども伝えたように、長時間のマインドフルネスや瞑想はかえってしんどいだけですので、短時間で終えるように習慣化しましょう。
たとえば、毎日朝起きて15分行う、夜寝る前に15分行うという方法でも良いでしょう。
大事な事は、継続して行う事です。
マインドフルネスを日常生活に取り入れるポイントその3 瞑想する事に意味を持たない
最後のポイントですが、マインドフルネスや瞑想それ自体に意味はありません。
例えば、悩みを解決できる、ストレスが開放される、目標が達成される、奇跡を起こせる・・といった事すべては出来事であって、マインドフルネスの結果の産物です。
マインドフルネスをする事で解決できるというものでイコールにしない事が大事です。
マインドフルネスは胡散臭い?怪しいと言われる理由はなぜ?まとめ
マインドフルネスがなぜ胡散臭いのか?怪しいと思われるのか?については、何よりも効果が気になるからでは無いでしょうか。
ここで期待される効果とリスクの両面を解説してきましたので、まずは参考にして頂き、それぞれを把握した上で、マインドフルネスの可能性を考えていただくのが有効だと言えます。
マインドフルネスをすでに始められている方であれば、胡散臭いや怪しいと思う気持ちは、効果を実感できないうちは当然だと思います。
また、今から始められるという方にとっては、マインドフルネスの効果に疑問を持つのは当然の事だと言えます。
しかし、何も始めなければ効果があるのかどうなのか?わからないのも瞑想の世界です。
目に見えないからこそ、毎日コツコツと取り組み、自分自身で効果を実感していくしか道はないのかもしれません。
特に、瞑想やマインドフルネスというのは、自分との戦いであったり、他者が積極的に取り入れたがらないものですから、余計に胡散臭いとか怪しいと思われるかもしれませんが・・
断言できるのは、
「超一流の人たちは、先じて取り入れている」
という事実がある事、マインドフルネスも科学的に証明されたデータも多いという事です。
是非とも、マインドフルネスを胡散臭いや怪しいと疑う前に、マインドフルネスに関する書籍を読まれたり、実践する事をおすすめします。
やった人でない限り見えない世界があるのも事実だと思いますので、この記事を通してマインドフルネスを習慣化される方がいらっしゃれば、大変嬉しく思います。