視野が狭いのを直したい、気づかない事は短所か?逆にメリットはないの?
視野が狭いメリットとデメリットは何なのでしょうか?
そもそも視野が狭いのを直さないといけないのでしょうか?
短所を長所に変え、恋愛や職場でも適応していくにはどうすれば良いか?をまとめました。
もくじ
視野が狭いとはどんな状態?
よく職場の上司が部下に対して指導する時、親が子供を叱る時に、
「あなたは視野が狭い」
という言葉を聞きますが、そもそも視野が狭いという言葉は、どのような状態になっている事を指すのでしょうか?
視野が狭い状態とは、一言で言えば「物事に対して考える幅が狭い状態」の事を指します。
視野が狭いという事は、適切な判断ができない経験不足からくるもので、アドバイスをもらっても、そのアドバイスを活かしたり、受け入れなかったりします。
もし、あなたが「視野が狭い」という言葉で指導を受けた場合、あなた自身の考えに偏りがないか?意見に固執していないか?を振り返ってみるのが良いでしょう。
視野が狭くなるのに、なぜ気づかなくなるの?
自分自身が、なぜ視野が狭くなっていく事に気づかないのか?について考えてみたいのですが、これも一言で言えば「自分が正しい」という思い込みが原因では無いでしょうか。
視野が狭いの逆の意味として使われるのが、
「視野が広い」
という言葉ですが、視野が広い方の特徴を挙げると、
相手の意見を柔軟に取り入れる事が出来る。
一つの視点から見るのでなく、複眼視点で物事を捉える事が出来る。
自分の意見や思考に固執せず、時には相手の意見を受け入れる器量がある。
という事が挙げられます。
視野が狭くなってくると、相手との信頼関係を壊してしまったり、最悪のケースでは、
「アドバイスをしても無駄だな・・」
と見限られてしまう事もありますので、注意が必要です。
視野が狭い事でのメリットとデメリットは?
「視野が狭い」という事は、一見良くない事なの?と思われがちですが、視野が狭くても上手く付き合う事ができれば、メリットにもなりますし、逆に付き合い方を間違えればデメリットにもなるのでは無いでしょうか。
そこで、「視野が狭い」事によって起きるメリットとデメリットについて、それぞれをまとめていきます。
視野が狭い事でのメリット
視野が狭い事でのメリットですが、
- 一つの事に集中出来る。
- 専門領域を持つことが出来る。
という二つのメリットがあります。
1つ目の「一つの事に集中できる」ですが、視野が狭いという事は、自分自身が興味を持つ分野が限られているという事とも言えます。
自分が興味を持つ分野に対してかける時間は、他の人よりも長くなるはずですし、人一倍のこだわりも持てるはずです。
相手よりも上回る熱意と知識があれば、視野が狭いというよりは、その分野において第一人者となれる可能性もあるわけですので、メリットに変える事が出来るはずです。
2つ目の「専門領域を持つ事ができる」は、1つ目と似ていますが、専門領域を持つという事は、肩書を持つ事が出来るという事です。
「~の専門家」
「~の研究家」
といった、特定の分野において、あなたが専門分野となり第一人者となる事で、視野が狭いではなく「ブランディング」へと繋がる事が出来ます。
あなた自身をブランディングするのに、何かを突き詰めて取り組むという事は、決して悪い事ではありませんし、むしろ短所から長所へと変えることになるのでは無いでしょうか。
視野が狭いことによるデメリット
逆に視野が狭いことでのデメリットについてですが、
- 人の話を聞けない。
- 長期的な視点で物事を捉えられない。
- 他人への気遣いに欠ける事がある。
- 思い通りに進まないと感情的になる。
といった事が挙げられます。
1つ目の「人の話を聞けない」ですが、視野が狭い人の特徴として自分の意見や思考に固執するというところがありますので、自分の意見を曲げない事が多くなります。
社会は組織で成り立っていますので、会社や団体などに所属すると、コミュニティーのルールが存在しますので、自分自身の意見が通らない事も多いです。
その時に、人の話を聞けないとなると、視野が狭いと判断される可能性は十分にあります。
2つ目の「長期的な視点で物事を捉えられない」ですが、視野が狭い人の特徴として、短期的な利益や目標を見据えがちです。
目標は、短期、中期、長期とそれぞれを見据えて考えておくべきで、1年後、5年後、10年後のビジョンがなければ、目の前の短期的な利益に走りがちです。
ときには、中期、長期のビジョンを持ち、今何をするのがベストだろうか?という視点で考えるなど、柔軟性を持たないと、視野が狭いと判断される可能性は十分にあります。
3つ目ですが「他人への気遣いに欠ける事がある」についてですが、自分の意見を押し付けたり、意見を曲げない事が続くと、組織では「周りはどう思っているんだろう?」という気遣いに欠ける事になります。
周囲との協調性が欠けたり、思いやりに欠ける行動が目立ってくると、人間関係のトラブルも起きやすくなり、結果的に視野が狭いと判断される可能性は十分にあります。
4つ目ですが「思い通りに進まないと感情的になる」についてですが、自分の意見が通らないからといって拗ねてしまったり、感情的になるのは冷静な判断が出来なくなります。
思い通りに進まない時は、なぜ思い通りにいかなかったのか?冷静に分析するようにし、周囲の意見を聞き、取り入れて自己成長へと繋げるようにしましょう。
相手の意見やアドバイスも耳に入らない・・という事になると、最終的には視野が狭いと判断される可能性は十分にあります。
視野が狭い人は直さないといけないの?
ここまで、視野が狭い事についてのメリットやデメリットを書かせて頂きましたが、「視野が狭い」という事は、性格的にも直した方が良いのか?
という問題について触れておきたいのですが、個人的な見解ですが
「視野が狭い自分と上手く付き合う」
のが良いのでは無いでしょうか。
筆者の考えですが、経営者特にワンマンだったり、創業社長は「視野が狭くなりがち」だと思っています。
と言いますか、事業を成長させる事に対するアイデアは豊富だったりするのですが、こと人間関係となると割と視野が狭い・・気遣いに欠けるという人が多い印象です。
視野が狭かったり、気遣いが下手だから、逆に言えばサラリーマンとして生きる事にやりにくさを感じて独立起業という道を選ぶのでは無いかな?
と思います。
しかし、だからといって取引先や従業員を大切にしないか?社員のいう事を聞かないか?と言えば、そんな事はありません。
組織に属した自分が、視野が狭くなるのが嫌で、自由に自分で経営をしたいという気持ちがあって経営者という道を歩むのではないかな??とすら思います。
とは言え、多くの場合は視野が狭い事で損をする可能性がありますし、職場や恋愛など人間関係が絡む場合には、相手と上手く同調していく必要はあります。
そこで、視野が狭い性格を直したいという方におすすめの方法をいくつかご紹介します。
視野が狭いのを直したい方 おすすめの方法1 情報収集
まず1つ目ですが、「情報収集の方法を増やす」です。
ネットサーフィンだけで手に入れた情報ではなく、新聞、雑誌、本といった紙媒体から情報を手に入れる事を取り入れてみるのも良いでしょう。
また、より視野を拡げるのに、講演会やセミナーなどで自己啓発に励んだり、他業界の資格取得の勉強をしてみるという事も良い方法です。
視野が狭いのを直したい方 おすすめの方法2 複眼思考
2つ目ですが、オックスフォード大学教授の苅谷 剛彦が紹介している「複眼思考」という考え方です。
常識的な物事の捉え方、自分の過去の経験や知識から捉える単眼思考から、多角的に物事を捉えて考える「知的複眼思考法」は書籍にもなっていますので、参考にされると良いでしょう。
視野が狭いのを直したい方 おすすめの方法3 時間軸
3つ目ですが「時間軸を変える」というものです。
時間軸は大きく分けると、過去、現在、未来に分ける事が出来ますが、例えば過去に持っているスキルが10年後に通用するのか?と考えると、過去から未来を見る事ができ、視野が広がります。
また、未来から現在に逆算して考え、10年後も使えるスキルは今何だろう?と考えるのも、自分自身の視野を拡げる事になります。
視野が狭いのを直したい方 おすすめの方法4 経験を積む
4つ目ですが「経験を積む」ですが、今のキャリアに関係のない事に取り組むという事も良いかもしれません。
筆者自身の経験としては、一般社団法人を設立したり、NPO法人の理事を経験したり、PTAの会長職を経験させて頂きました。
これらは本業の利益になる事はありませんが、自分自身の経験や器を拡げるという点では、他では経験できない事だと思います。
自分自身が思いもよらない事が経験できるチャンスがあれば、積極的に関わるようにしてみる事も良いのでは無いでしょうか。
視野が狭い人が職場や恋愛で上手く切り抜けるには?
視野が狭い人は、職場や恋愛でもトラブルに巻き込まれやすいです。
視野が狭い事は先にも書いた通り、必ずしもデメリットばかりではありませんが、組織や団体に所属し、社会コミュニティーで共存共栄していくには、ある程度の協調性は必要です。
その最たる例として、職場や恋愛といった身近な人間関係で上手くお付き合いしていくにはどうすれば良いか?という事をまとめていきます。
視野が狭い人が職場で上手く付き合っていくには?
職場で視野が狭いの特徴として、
- ミスを繰り返す。
- ホウレンソウを怠りやすい。
- 周囲との協調や協力を仰げない
- 自分自身の知識や経験にこだわり、アイデアが限定的
- チームを纏められない。
といった事が挙げられます。
視野が狭くなってくると、相手のアドバイスを聞き入れないため、何度も同じミスを繰り返したり、自分勝手に物事を進めたり、ホウレンソウを怠る傾向にあります。
自分勝手に物事を進めるだけでは、結局のところ周りとの信頼関係を構築する事は出来ませんので、結果的に評価されない事になりかねません。
周囲の意見も聞き入れながら、自分の意見とすり合わせたり、周囲の協力を仰げるように関係を作っていく事が大切になります。
視野が狭い人が恋愛で失敗しないためには?
恋愛に関して、視野が狭い人の特徴として、
- 通話、メール、SNSが常に気になる。
- 自分の意見が通らないと感情的になる。
- ルールを守らないと機嫌が悪くなる。
- 相手の気持ちに共感が持てない
などが挙げられます。
相手の事を思いやる気持ちは大切ですが、相手を束縛したり、相手の考えを否定するような自己中心的な考えでは、恋愛は長続きしないのでは無いでしょうか。
相手の事を思いやる気持ちを正しく伝える努力をする事、時には自分のこだわりだけでなく、相手の話を聞いてあげたり、相手の立場になって考えてあげるようにしましょう。
視野が狭い人との付き合い方
最後に、視野が狭い友人や部下がいる時に、どうやって付き合っていけば良いのか?についてまとめていきます。
ここまで書いてきたように、視野が狭い人の特徴は
- 自己主張が強い。
- 自分の意見が通らないと感情的になる。
- 相手への思いやりに欠ける事がある。
- 興味の幅が狭く、他人の意見を聞き入れない事も多い。
などが挙げられます。
一言で言えば「自分に対しての自信を持っている」人が多いのですが、自信を持っている人の中でも柔軟性があり、視野を広く意見を聞き入れ、リーダーシップがある人お多くいらっしゃいます。
視野が広い人になってほしい・・
と多くを望む必要はないと個人的には思っていて、視野が狭い人にいきなり、複眼思考だったり、情報収集の仕方を変えるように伝えても、全く意味が無いのでは無いでしょうか。
それよりも、上司として部下の成長を望むのであれば、または友人として友だちの成長を願うのであれば、気づかせてあげるように、寄り添っていくのが一番です。
例えば、相手の興味を持っている分野から話題を合わせてみたり、相手との信頼関係を築いていくようにしてはいかがでしょうか。
信頼関係が出来てきたところで、少しずつ自分の意見も入れていくようにして、相手との意見をすり合わせをするような調整を徐々にしていく事で、相手も受け入れやすい状況を作っていきましょう。
いきなり、大きな溝を埋めようとしても、逆に相手は警戒心や不快感が大きくなり、受け入れられなくなってしまいますので、その点は注意して下さいね。