Googleビジネスプロフィールの活用は絞るほど効いた
Googleビジネスプロフィールには、投稿、写真、商品ページ、メッセージ、質問への回答と、活用できる機能がいくつもあります。
パン屋を2店舗運営していて、最初はこの全部に手を出そうとしました。
結果は、どれも中途半端なまま止まりました。管理画面を開くたびに未対応の項目が目に入り、それ自体がストレスになっていた時期もあります。
いま実際に続いているのは、そのうちの一部だけです。
この記事では、機能を増やすことではなく、何を続けて何をやめたかという、絞り込みの経緯を実際の判断とあわせて書きます。
もくじ
Googleビジネスプロフィールの活用を全部やろうとして、何も続かなかった時期

登録が終わって最初にやったのは、管理画面に並んでいる機能を上から順に触ることでした。
投稿を書き、写真を足し、商品ページを作り、届いた質問に答える。一度に全部を動かそうとしました。
やり始めた最初の数日は勢いがありました。写真を撮り、文章を考え、届いた質問にもその日のうちに答える・・・充実感すらありました。
ただ、日々の製造や接客の合間にできる作業量には限りがあります。
2週間もすると、投稿は止まり、商品ページは中途半端な情報のまま放置され、質問への回答だけが遅れて返る、という状態になりました。
全部を活用しようとした結果、どれも十分に活用できていない状態に陥っていました。
続けるにはやらない事を決める事が大事
この経験から学んだのは、機能の数だけ活用の余地があるわけではないということです。
店舗側が使える時間は限られているので、活用は足すことより絞ることのほうが先に必要でした。
登録直後は、管理画面に並ぶ項目のどれもが「やらなければ損をする」ように見えます。
実際には、店の規模や体制によって、無理なく回せる活用の量には上限があります。うちの場合、パンの製造から接客、発注、そして週次の数字の記録まで、もともとやることは多くありました。
そこにGoogleビジネスプロフィールの活用を無制限に足していけば、どこかで破綻するのは当然だったと今なら分かります。
全部を同時に始めたから、何が効いたのか分からなくなっていた
もう1つ困ったのは、全部を同時に動かしていたせいで、どの活用が来店につながっているのか判断できなかったことです。
投稿を増やした週に来客が増えても、それが投稿のおかげなのか、商品ページを整えたおかげなのか、天候が良かっただけなのか、切り分けようがありませんでした。
活用を1つずつ順番に試していれば、効果の見え方も違っていたはずです。
最初から手を広げすぎたことが、判断そのものを難しくしていたと、今になって思います。
この反省があったからこそ、次に書く商品登録だけを残す決断がしやすくなりました。1つずつ試すという当たり前のやり方に、始めてから半年ほど経ってようやく気づいた形です。
活用で残したのは商品登録だけ。客単価に直結すると実感したから

いくつかの機能を止めたあと、最後まで残したのが商品登録でした。
商品ページは、来店前に選んでもらう場所になっていた
活用を絞ると決めたあと、最初に「これは残す」と決めたのが商品登録でした。
理由は単純で、他の機能を止めても影響が小さかった一方、商品登録だけは止めてみようとした週に、来店時の会話で「ページで見た商品を目当てに来た」と言われることが何度かあったからです。
商品登録は、名前と価格と写真を並べるだけの単純な機能です。
ただ、検索して商品ページまで見ている人は、すでに来店をかなり具体的に考えている段階だと感じています。
投稿を眺めているだけの人と、商品ページまで開いている人とでは、来店への距離が違います。
客単価を上げる事にも繋がった
うちの客単価は、値上げを経て757円から876円まで上がりました。
値上げそのものの話は別の記事に譲りますが、その過程で商品ごとの魅力を伝える場所として商品ページを整えたことも、客単価を意識するきっかけの1つになりました。
何を売るかを事前に決めて来てもらえると、店頭で悩む時間が減り、結果として選ぶ商品の幅も広がりやすくなります。
商品登録だけは、更新の手間が投稿より軽かった
商品登録を残せた理由はもう1つあります。投稿は毎回文章を考える必要がありますが、商品登録は季節の入れ替えのタイミングでまとめて更新すれば済みます。
更新の頻度が低くて済む活用のほうが、日々の業務と両立しやすいというのは、続けてみて分かったことでした。
写真は商品登録とセットにしてから、迷わなくなった
写真そのものの活用については、店の外観や内観など幅広く撮る方法を別の記事でまとめていますが、商品登録に添える写真だけは別枠で考えるようになりました。
単体で「今週の写真を何にするか」を考えると迷いますが、「この商品ページにどの写真を添えるか」という形にすると、目的がはっきりして選びやすくなります。
商品登録と写真をセットで扱うようになってから、両方の更新が同時に進むようになりました。
バラバラの機能として捉えるのではなく、組み合わせて1つの作業にするという考え方が、続けやすさにつながっていました。
活用をやめたのはメッセージ機能。運用が2店舗で追いつかなかった

一時期、メッセージ機能と質問への回答も活用しようとしていました。今は止めています。
返信の速さが期待される機能は、体制がないと逆効果になる
メッセージ機能は、来店前の問い合わせに直接答えられる点では便利です。
ただ、返信が遅れると、かえって印象を悪くします。2店舗を回している状況では、常に誰かがメッセージを確認できる体制を作れませんでした。
数時間気づかないことも珍しくなく、返信の質より前に、返信の速さで信頼を落とすリスクのほうが大きいと判断しました。
質問への回答も同じ理由で止めました。誰かが投稿した質問に答えないままの状態が続くと、放置している店という印象を与えかねません。
中途半端に始めるくらいなら、最初から手を出さないほうが、店の見え方としては安全だと考えています。
止めると決めるまでに、何回か様子を見た
最初から完全に止めたわけではありません。返信が数日遅れる週が続き、それでも改善しないことを何度か確認してから、活用そのものをやめる判断をしました。
1回遅れたくらいで機能ごと手放すのは早すぎますが、体制が変わらない限り同じことが繰り返されるとみて、区切りをつけました。
やめたあとに困ったことは、今のところありません。
問い合わせは電話や店頭で受けられていますし、メッセージ機能がなくても営業時間や商品情報は他の項目で伝わっています。
活用しない、という選択が店の印象を悪くするとは限らないということも、実際に止めてみて分かったことでした。
むしろ、中途半端に返信が遅れる状態を続けているほうが、店の印象を損なっていたはずです。
活用をやめる判断も、始める判断と同じくらい大事
活用の記事は、機能を増やす話ばかりになりがちです。
ただ、うちの実感では、やめる判断ができたことのほうが、続けられた活用を支えていました。
手を広げたままでは、商品登録という一番効いていた活用にも十分な時間を割けなくなっていたはずです。
活用を続けるかどうかの判断基準は、来店につながるかどうかだった

機能ごとに活用を続けるか止めるかを決めるとき、基準にしたのは1つだけです。
「気軽に更新できるか」より「来店につながっているか」
見た目の手軽さで機能を選ぶと、続けやすいものばかり残って、来店への効果が薄いまま時間だけが過ぎることがあります。
うちが基準にしたのは、更新のしやすさではなく、その活用が来店の後押しになっているかどうかでした。
商品登録を残したのも、投稿より更新が軽いからというより、来店前に見られている実感が強かったからです。
この基準を決める前は、「続けられるかどうか」だけで機能の要不要を判断していました。
続けやすさを優先すると、負担が軽い機能ばかりが残り、来店への効果が大きい機能ほど手間がかかって後回しにされる、という逆転が起きます。
基準を「来店につながっているか」に変えてから、多少手間がかかっても残す価値がある機能と、手軽でも効果が薄いので止めていい機能の区別がつくようになりました。
何を活用として残すかの優先順位は、記事末で紹介する有料noteにも詳しく書いています。
週次で数字を見る習慣が、活用の判断を後押しした
売上や客数を週次で記録する習慣が以前からありましたが、この記録を続けていたことが、活用の取捨選択にも役立ちました。
ある週に商品ページを更新したあと、その週の動きを振り返る。逆にメッセージ対応が遅れた週に、何か悪い反応がなかったかを確認する。数字を定点で見ていると、機能を増やしたり止めたりした影響が、感覚だけで判断するより見えやすくなります。
2店舗を運営していると、片方の店で効いた活用が、もう片方でも同じように効くとは限りません。
客層も立地も違うからです。それでも、判断の軸を「来店につながっているか」の1点に絞っておくと、店ごとの違いがあっても迷いにくくなります。1号店で残した機能をそのまま2号店にも当てはめるのではなく、2号店でも同じ基準で見直してから、残すかどうかを決め直しました。
結果として商品登録は2号店でも残り、メッセージ機能は同じ理由で止める判断になりました。
活用する機能を絞る前段として、そもそも何から手を付けるべきか整理したい場合は、MEO対策の基本にまとめてあります。
ここで書いたのは、その先の「運用してみて何を残したか」という段階の話です。
まとめ|Googleビジネスプロフィールの活用は絞るほど効いた
要点を整理します。
- 機能を全部同時に活用しようとすると、どれも中途半端になって止まる
- 残したのは商品登録。来店前に選んでもらう場所として効果を実感できた
- メッセージ機能とQ&Aは、2店舗体制では返信が追いつかず活用をやめた
- 活用を続ける基準は、更新のしやすさより「来店につながっているか」
- 週次で数字を記録する習慣が、活用の取捨選択の判断材料になった
活用は増やすほど良く見えますが、実際に店を回しながら続けられる量には限りがあります。
今日からできることを置いておきます。
- いま活用している機能を一覧にし、実際に触れている頻度を書き出す
- 頻度が低いまま放置している機能があれば、一度止めることを検討する
- 残す機能は「来店につながっているか」で選び直す
- 週次の記録に、活用した機能の変更点も1行添えておく
全部の機能を活用しようとしなくて構いません。まずは今使っている機能を書き出し、実際に効いているものだけを残すところから始めれば十分です。
増やす発想を一度手放してみると、驚くほど身軽に日々の運用が回り始めます。
有料note「店舗集客の教科書」では、店舗集客に使える施策の優先順位をまとめています。






