ミケランジェロの名言や格言【英語付き】彫刻家、画家の参考になる言葉から、人生のヒントを得ましょう。
ミケランジェロ・ブオナローティの言葉の数々は、あなたの人生に役立つものも多いです。
ここでは、ミケランジェロの名言や格言をまとめていき、あなたの人生をより豊かに、良いものにして頂く参考になれば幸いです。
もくじ
ミケランジェロ・ブオナローティのプロフィール
イタリアの彫刻家、画家、建築家、詩人として活躍したミケランジェロは、1475年にイタリアに生れ、1564年までの88年生きた西洋美術史における偉人です。
レオナルドダヴィンチ、ラファエロと並んで、ルネッサンスの最大巨匠と呼ばれたり、「万能の人」と評価されていました。
ミケランジェロの彫刻で、最も有名なものが「ピエタ」、「ダヴィデ像」となりますが、両方とも20代のころに作られた作品であり、若い頃から才能を発揮してきました。
ミケランジェロの私生活は、禁欲的な生活であったため、最後まで弟子を残さなかったともされていて、生活は質素であり、また孤独を好む性格だったため、人付き合いを避けて引きこもっていたとも言われています。
ミケランジェロの名言や格言【英語付き】
孤高の天才であったミケランジェロの名言や格言をここからは集めましたので、人生に悩む時、ヒントになる言葉もありますので、参考にして下さい。
ミケランジェロの名言その1 彫刻
彫刻は簡単だ。ノミを下ろし肌に届いたら止めればいい。
Carving is easy, you just go down to the skin and stop.
恐ろしい話ですね。ノミが肌に届いたら流血してしまうのではないでしょうか。
彫刻がそんなに単純なものとは思えませんが、ミケランジェロにかかれば、複雑な思考は必要ありません。感覚で素晴らしい作品が出来上がります。
ミケランジェロの名言その2 ノミ
手にノミを握っている時だけは気分がいいのだよ。
It is well with me only when I have a chisel in my hand.
ミケランジェロにとって彫刻家という職業は、まさに天職だったようです。
彫刻活動以外でのプライベートでは気分が晴れないのは気の毒ですね。
ただ、ほとんどの大人が費やす時間の割合は、仕事が一番大きいと言われます。ミケランジェロは、人生の大半を気分よく過ごしたのでしょう。
ミケランジェロの名言その3 大理石
まだ彫られていない大理石は、偉大な芸術家が考えうるすべての形状を持っている。
The marble not yet carved can hold the form of every thought the greatest artist has.
私は大理石の中に天使を見た。そして天使を自由にするために彫ったのだ。
I saw the angel in the marble and carved until I set him free.
余分の大理石がそぎ落とされるにつれて、彫像は成長する。
The more the marbles wastes, the more the statue grows.
彫刻の彫り方が分かる名言です。
まず、大理石が全ての可能性を秘めていると意識すること、次に大理石の中の天使を見つけること、最後にその天使以外の不要な部分を取り除くこと。
なんだか、彫刻に挑戦してみたくなりますね。
ただ、天使を見つけるには、長い期間の厳しい修行を重ねる必要があります。どの分野でも同じです。
天使が見つけられるようになったら、その道の一人前と胸を張りましょう。
ミケランジェロの名言その4 絵画
優れた絵画とは、まるで彫刻のように見えるものである。
絵画なるものは、彫刻に似ているほど良く、彫刻というものは、絵画に似ているほど悪い。絵画と彫刻には、月と太陽ほどの違いがある。
二次元で表現する絵画よりも、三次元で表現する彫刻の方が上である。
彫刻家としてだけではなく、画家としても素晴らしい実績を残したミケランジェロ。
立体的に表現する彫刻が平面的な絵画よりも優れた芸術だという考えに賛成できないという画家もたくさんいるでしょう。
ただ、自分の本職に誇りを持つことは大切ですね。
ミケランジェロの名言その5 ジョジョ
歴史の頂点に輝くかの『ミケランジェロ』が言った言葉がある・・・
『わたしは大理石を彫刻する時・・・着想を持たない』・・・・・
『「石」自体がすでに彫るべき形の限界を定めているからだ・・・・・わたしの手はその形を石の中から取り出してやるだけなのだ』・・・・・
とミケランジェロは「究極の形」は考えてから彫るのではなく、すでに石の中に運命として「内在している」と言っているのだ。
彼は彫りながら運命を見ることができた芸術家なんだ。
「ジョジョの奇妙な冒険」に登場する彫刻家の青年、スコリッピが放つ名言です。
スコリッピは有名ではありませんが、彫刻家として生計が立てられるほど、腕は確かです。
ミケランジェロは「大理石の中に天使が見える」とも話していました。
自らのアイディアを持って彫り始めるのではなく、彫り進めていくうちに見つかる運命「天使」を外の世界に表現することが、彫刻家の仕事だとスコリッピも語っていますね。
ミケランジェロの名言その6 84歳
私はまだ勉強中だよ。
I am still learning.
88歳まで大往生したミケランジェロが87歳の時に残した名言です。
ルネサンスの最盛期、ミケランジェロが生きていた15、16世紀のヨーロッパでは、裕福な男性の平均寿命が30代前半だったと言われています。
亡くなるまでずっと勉強を続け、向上心を持ち続けたからこそ、長生きができたのかもしれません。
ミケランジェロの名言その7 美と芸術
絵は頭で描くもの。手で描くのではない。
A man paints with his brains and not with his hands.
何も考えずに手を動かすだけで、芸術作品ができればいいですね。
頂点に辿り着いたミケランジェロもさすがに、目を瞑って、思考を止めて、絵を描くことはできませんでした。
ただ、頭の中で描いたものをそっくりそのまま手で実現させる力は、一般人は持っていませんね。
ミケランジェロの名言その8 努力
私がこの芸術の域に達するまでに、どれほどの努力を重ねているかを知ったら、芸術家になりたいとは誰も思わないだろう。
If people knew how hard I had to work to gain my mastery, it would not seem so wonderful at all.
世界的に偉大な彫刻家と言えば、後にも先にもミケランジェロ一人ではないでしょうか。
天才芸術家と思われるミケランジェロですが、実は努力の人だったのです。生まれ持った才能もあったかもしれませんが・・・
何よりもその才能を輝かせる努力を惜しまなかったことで、素晴らしい作品を世に発表することができ、今も語り継がれています。
きっと駆け出しのころは、なかなか人に認められなかったことでしょう。それでも腐らずに腕を磨き続けることが一番難しく、天才と呼ばれる理由ですね。
ミケランジェロの名言その9 神
真の芸術作品は、神が与える完成の影に他ならない。
The true work of art is but a shadow of the divine perfection.
ミケランジェロは度々、芸術作品は自らのアイディアや腕から生み出すのではなく、運命に従うことだと話しています。
神が描いた作品に近づくほど、本物の芸術作品に近づくことができます。
ただ、神が描いた完成品と一致することはなく、あくまでもその完成品の影に過ぎないのです。
ミケランジェロの名言その10 パトロン
パトロンからのプレッシャーで生きていけない。一人で描かせてくれ。
I cannot live under pressures from patrons, let alone paint.
あまり他人と交流しなかったとか、同性愛者だったとか、様々に言われるミケランジェロ。
数名のパトロンもいたと言われています。ルネサンス最盛期の芸術家には、活動を続けるために、どうしても財力や権力を持つパトロンが欠かせなかったようです。
自由気ままに表現をする芸術とは相反するパトロンの存在が、時にミケランジェロを悩ませていました。
私たちの生活でも、チャンスを与えてくれたり、お金を賭けてくれたりする相手がいたら、自分勝手に振舞うことはできませんよね。
ミケランジェロの名言その12 美しいもの
美しいものを創作しようとする努力ほど、人間の魂を清めてくれるものはない。
美の追求は、汚れや不要なものをなくすことです。
そのうち自らの魂からも汚らわしいものが取り除かれていって、清らかな美しいものだけが残ります。
ミケランジェロの名言その13 完璧
ささいなことが完璧を生む。しかし、完璧はささいなことではない。
Trifles make perfection, but perfection is no trifle.
塵が積もって山となります。山となったら、もう塵に戻ることはありませんね。
ミケランジェロの名言その14 目標
最大の危機は、目標が高すぎて失敗することではなく、低すぎる目標を達成することだ。
The greatest danger for most of us is not that our aim is too high and we miss it, but that it is too low and we reach it.
目標を達成してしまうと、その先に成長がありません。
また、低い目標を超えると再度目標を立ててスタートしなければなりません。
高い目標に挑戦することで、最大限の努力を長く続けることでき、大きな成長や自信につながります。
ミケランジェロの名言その15 天才
天才とは永遠の忍耐である。
Genius is eternal patience.
努力を続けるには忍耐が必要です。さらに人々に天才と認められるまでにも、時間がかかる場合があります。
忍耐力を持っていなければ、せっかくの才能やチャンスも宝の持ち腐れとなって消えてしまいますね。
ミケランジェロの名言その16 時間
時間の浪費ほど大きな害はない。
There is no greater harm than that of time wasted.
1日の中で何もしていない時間や、生産性のない無駄な時間を過ごしてしまうことはありませんか。
人によっては食事をする時間が惜しいとか、友達と交流することは意味がないとか、それぞれの価値観があります。
また、時には回り道をしたことが得られることがあるかもしれません。大切なことは、有効に時間を使っていると感じられるかどうかです。
ミケランジェロの名言その17 羅針盤
羅針盤は手の中にではなく、目の中に持つことが必要だ。何故なら、手が実行し、目が判断するからだ。
It is necessary to keep one’s compass in one’s eyes and not in the hand, for the hands execute, but the eye judges.
大理石の中に天使が見えるミケランジェロならではの名言です。
実行するために手は必要ですが、目で見ることができなければ、本当の芸術作品を作り出すことはできません。
ミケランジェロの名言その18 痛み
こんな穏やかなことから、こんな歓喜の泉から、私のすべての痛みは生まれる。
From such a gentle thing, from such a fountain of all delight, my every pain is born.
感性の研ぎ澄まされた芸術家であるミケランジェロは、何気ない穏やかな日常の中から、繊細に痛みを感じ取っていました。
敏感に察することができるから、人々に共感を与える作品を多く作り出したのでしょう。
ミケランジェロの名言その19 信じる
自分を信じることが、最善で安全な道である。
Faith in oneself is the best and safest course.
他人を信じていると騙されることがありますね。自分だけは自分自身を裏切ることはありません。
何よりも安全で確かな方法と言えます。
ミケランジェロの名言その20 都市
私は自然で救いを感じたことはない。 私は何よりも都市が大好きだ。
I have never felt salvation in nature. I love cities above all.
ミケランジェロはシティボーイでした。芸術家の着想には、人間を包み込むような大自然がヒントになるのではないかと思いがちですね。
忙しく行きかう人々やそびえたつ建築物、文化のあるところから、救いを得て、ミケランジェロは芸術活動を続けていたようです。
建築家としての顔も併せ持つミケランジェロならではでしょうか。
ミケランジェロの名言その21 軽蔑
何を軽蔑しますか?この質問によりあなたの真実が理解される。
What do you despise? By this you are truly known.
人が好むものではなく、忌み嫌うもので、その人の本質が分かります。
どのように人の中に隠れる真実を紐解いていくのでしょうか。
ただ、好きと嫌いは紙一重とも言います。好きなものからでも本質を理解できるかもしれません。
ミケランジェロの名言その22 空虚
靴よりも足の方が貴く、衣服よりも皮膚の方が美しいという事実を認識できないほどに、空虚で道理の見えない精神というのはどのようなものであろう?
What spirit is so empty and blind, that it cannot recognize the fact that the foot is more noble than the shoe, and skin more beautiful than the garment with which it is clothed?
着飾るための装飾品よりも、等身大の人間の美しさ。物事の本質をとらえ、真意を見抜く力を身につけたいですね。
ミケランジェロの名言その23 価値
やる価値のあることなら、たとえ最初は下手であっても、やる価値がある。
継続は力なり。新しいことにチャレンジしてみても、すぐに上手くいくことはなかなかありませんね。
失敗ばかりでも続けていれば、学びが得られます。そして価値を見出すことができるようになります。
逆を言えば、最初から成功してしまうと、挑戦する必要もなく、成長も感じられません
ミケランジェロの名言その24 死
人生に満足しているのなら、死について不平を感じるべきではない。なぜならそれらは同じ神によりもたらされるのだから。
If we have been pleased with life, we should not be displeased with death, since it comes from the hand of the same master.
生も死も作り出したのは神。人生の最後に死が待っているから、一生懸命に生きようとしますね。
満足のできる人生となった時が死のタイミングで、その時は素直に受け入れなくてはいけません。
88歳まで生きたミケランジェロは、年老いてもなかなか満足することなく、彫刻を掘り続けていました。死にたくないなら働き続けましょう。
ミケランジェロの名言その25 暴君
暴君を殺すのは人間を殺すことではなくて、人間の顔をした獣を殺すことなのだ。
獣であれば殺してしまっても問題ありませんから、暴君を激しく憎んでいたことがよくわかります。
人間が暴君になってしまう前に助けて上げられればいいのですが。人間らしく居ましょう。
ミケランジェロの名言その26 残念
私が残念に思うのは、やっとなんでも上手く表現できそうになったなぁ、と思うときに死なねばならぬことだ。
長寿で知られるミケランジェロは、彫刻家としてだけでなく、画家や建築家としても、さまざまな功績を残しています。
ただ、鍛錬を積み重ねて年老いるまで、自分の表現力に満足していませんでした。
向上心の塊のような人物ですね。大人になると、自分の力を磨く努力を続けるのは難しいことです。
ミケランジェロの名言その27 天国
死と愛は、善人を天国へと運ぶ二つの羽だ。
Death and love are the two wings that bear the good man to heaven.
善人であれば、人を愛するでしょうし、多くの人に愛されるはずですね。
寿命が尽きるときに、愛に溢れる善人だけが天国に進むことができます。また、天国でも幸せに暮らせると信じて今を生きましょう。
ミケランジェロの名言や格言 まとめ
孤独を愛し、人間関係をあまり持たなかったミケランジェロは、芸術、作品と向き合い、その中でひたすらに自分自身と向き合ってきた事が、名言や格言の中からでも分かります。
やや芸術に関する言葉が多いため、現代の我々に参考にできる部分は少ないかもしれませんが、それぞれの偉人の言葉をどう自分で受け入れ発展させるか?は、あなたのアイデア次第です。
是非とも、あなたの今後の人生がより光り輝き、明るいものとなりますように、そのためにミケランジェロの言葉が参考になれば幸いです。