30代からの起業は成功する?30代起業の実態と成功している起業家

3月 起業

「30代で起業しても今までと同じ暮らしができるのだろうか?」

「30代で起業した人はどのようにして成功したのだろう?」

30代で起業しようと考えているけど、30代での起業は遅いのではないか、成功できるのかなど不安に思いますよね。

30代での起業は決して遅くなく、実際に起業している人も多いです。

2020年に日本政策金融公庫によって行われた「新規開業実態調査」の開業時年齢を見てみると40歳代での起業が最も多く次いで30歳代の起業が多くなっていることが分かります。

30代 起業 日本政策金融公庫

参考:日本政策金融公庫

このように30代での起業は遅くありません。しかし、30代で起業した人が多いからといってあなたも起業に成功するかというとそうではありません。

起業する際には注意すべきことがあり、人によっておすすめできる人とできない人がいます。やり直しのきく30代ですが起業の判断を間違ってしまうと、大きな借金を抱えたり家族にも迷惑をかけてしまうことになるので慎重に判断しなければなりません。

この記事では、

  • 30代で起業している人の実態
  • 30代で起業に成功している起業家
  • 30代で起業するメリット
  • 30代で起業する時の注意点
  • 30代の起業がおすすめな人・おすすめできない人
  • 30代で起業を成功させる3 つのポイント

を紹介していきます。

最後まで読めば自分が起業できるのか判断でき、起業に向けて前向きに進んでいけるはずです。

30代での起業に迷っている人は、ぜひ参考にしてください。

30代で起業している人の実態

30代 起業 実態

始めに、30代で起業している人はどのくらいいるのかみていきましょう。以下のグラフは、2020年7月に日本政策金融公庫によって行われた「新規開業実態調査」の開業時年齢の割合です。

開業時の年齢

参考:日本政策金融公庫

グラフを見て分かるように、30歳代で起業した人は、30.7%と40歳代に次いで2番目に多い割合となっています。また、起業した人の平均年齢は、43.7歳と年々上がっている傾向です。

起業というと学生や若い世代に多いのかと思ってしまいますが、意外に40代が多く「30代では遅いのでは…」と不安に思っていた人も希望が見えたのではないでしょうか。

【30代よりも40代で起業したほうが良い?】
グラフをみても分かるように40代で起業する人も多くいます。40代で起業する場合と30代で起業する場合では、メリットや注意するポイントも変わってきます。 30代で起業を考えている人も40代での起業と比較して検討してみると良いですよ。

30代で起業に成功している起業家

30代 起業家

では、実際に30代で起業に成功している起業家には、どのような人がいるのかみていきましょう。

30代 起業家

6人の起業家がどのようなきっかけで起業し、成功に導いたのか解説していきます。

【マネーフォワード創業者】辻庸介氏

辻庸介氏は、35歳の時にマネーフォワードを設立しました。マネーフォワードは、資産管理・家計管理ツールのサービスを提供している会社です。

【辻 庸介(つじ ようすけ)】 
1976年 誕生
1996年 甲陽学院高等学校卒業
2001年 京都大学農学部卒業

ソニー入社

2004年 マネックス証券出向
2009年 ペンシルバニア大学ウォートン校に留学
2012年 株式会社マネーフォワード設立

辻庸介氏は京都大学農学部を卒業後、ソニー株式会社に入社。マネックス証券に出向し、そこでベンチャー企業のマーケティングや提携・M&Aなどに携わり経験を積みました。

さらに2009年にペンシルバニア大学ウォートン校にビジネスの勉強のために留学し、帰国後マネックス証券を退職して起業しました。

6人から始まったマネーフォワードも8年間で社員900人を抱える企業となりました。

辻庸介氏は、起業や経営に行き詰ったときに先輩方やいろいろな人に話しを聞きに行ったそうです。違う視点を持つ人や実体験のある人から話しを聞くことで、反省ができたり方向性を決め直したりすることできます。

【起業のきっかけ】
もともとビジネスに興味があり、大学生のときに進学塾を立ち上げ面白さを味わった。そして人生においてとても大事な要素であるお金に関連したウェブサービスをつくりたいと思い、マネーフォワードを起業した。

【メルカリ創業者】山田進太郎氏

いまや誰もが知っているといっても過言ではないメルカリも、山田進太郎氏が36歳の時に設立した企業です。

【山田 進太郎(やまだ しんたろう)】
1977年 誕生
2001年 早稲田大学卒業

ウノウ設立

2010年 ウノウをZynga Japanに売却
2012年 Zynga Japanを退社

世界一周旅行に行く

2013年 株式会社メルカリ設立

山田進太郎氏は、早稲田大学在学中に楽天にインターンやサークル「リンクス」の代表、映画サイト「映画生活」のリリースなどさまざまなことに挑戦しています。

さらに楽天のインターンでは楽天オークションの立ち上げに携わっていました。そして大学卒業後にウノウという新作映画情報サイトや写真共有サービスなどのリリースを手掛けました。

ウノウを売却後、退社し半年間の世界一周に出かけたのちにメルカリを設立。

つまり24歳の時に1つ目の企業を立ち上げ、常に世界に通用するWEBサービスを作ることを念頭において
突き進んできたそうです。

日本だけではなく世界を見据えた発想で、行動にうつしています。利益よりも人のため、世界のために自分ができることを考えて行動するということは、成功するための1歩となるでしょう。

【起業のきっかけ】
世界一周旅行に行った際に先進国と新興国での不公平なところを感じた。資源をもっと大切に使っていく必要があり、究極的にはこれを使えば新興国の人たちも豊かになれるのではないかと思い起業。

【楽天創業者】三木谷浩史氏

楽天も三木谷浩史氏が31歳のときに創業しました。

【三木谷 浩史(みきたに ひろし)】
1965年 誕生
1983年 兵庫県立明石高校卒業
1984年 一橋大学商学部入学
1988年 一橋大学商学部卒業

日本興行銀行(現みずほ銀行)入行

1991年 ハーバード大学に留学
1993年 帰国
1995年 日本興行銀行退社
1997年 楽天設立

三木谷浩史氏は、ハーバード大学に留学した際に起業への夢が芽生えたそうです。1996年にコンサルティング会社クリムゾングループを設立し、そこで稼いだ6,000万円を元手に楽天を設立しました。

三木谷浩史氏は、将来を予測し、対応するビジネスモデルを構築していくことが必要と言います。将来を見通して、それに向かって実践していくことによって三木谷浩史氏は楽天を大きな会社へと導いたのでしょう。

【起業のきっかけ】
ハーバード大学の留学で価値観に刺激を受けて、自然と起業を目指すようになった。ゼロから新しくビジネスを興す人が高く評価されていたため。

【DeNA創業者】南場智子氏

DeNA創設者でもある南場智子氏は、37歳で起業しました。

【南場 智子(なんば ともこ)】
1962年 誕生
1986年 マッキンゼー・アンド・カンパニー入社
1988年 退社

ハーバード・ビジネス・スクールに入学

1996年 マッキンゼー日本支社のパートナー(役員)に就任
1999年 退社

株式会社DeNA(ディー・エヌ・エー)設立

DeNAの創業当時は4年間赤字が続いていましたが、「モバオク」や「モバゲー」などモバイルにシフトすることで黒字に転ずることができました。

南場智子氏は設立したDeNAで最も大事なことは、「Delight」世界中の人々を喜ばせたい、驚きを持って楽しませたいという思いだそうです。

この思いがあるからこそ新しい発想を柔軟に受け入れ、躍進を続けているのではないでしょうか。

【起業のきっかけ】
マッキンゼーのパートナーをしているときに、携帯電話でオークションサイトをやったら面白いというアイデアを思いつき、他社に熱心に勧めていた。そんなときに「君がやればいいじゃない」と言われて情熱がわき、起業を決意した。

【WHILL創業者】杉江理氏

次世代車いす「WHILL」を開発した杉江理氏は、

【杉江 理(すぎえ さとし)】
1982年 誕生
2005年 立命館大学卒業
2007年 日産自動車株式会社入社
退社

中国南京で日本語教師

世界各地に滞在、新規プロダクト開発に携わる

2012年 WHILL株式会社設立

杉江理氏は、「自分で価値(もの)をつくった方が楽しい、自分でやりたい」気持ちが強くどうしても日産自動車に入社したかったが、不合格に。大学を卒業後、専門学校でデザインを学び2度目の挑戦で入社を決めたそうです。

杉江理氏が考えていたことは「どうすればいいものを作り、届けられるかだけ」といい、生活や将来の不安を考えず一心不乱に打ち込んでいました。その結果、グッドデザイン大賞を受賞するようなすばらしい車いすの開発が実現されたのです。

【起業のきっかけ】
既存の車いすとは違った「かっこよくて使いやすい車いすをつくったらおもしろそうだ」という気持ちで「WHILL」の開発を開始。

【ライフロボティクス創業者】尹祐根氏

尹祐根氏は、35歳のときにライフロボティクス株式会社を設立しました。ライフロボティクス株式会社は、小型協働ロボットを展開するロボットベンチャー事業を行っています。

【尹 祐根(ゆん うぐん)】
1972年 誕生
1998年 九州大学大学院工学研究科修了

東北大学大学院研究科航空宇宙工学専攻に進学

1999年 中途退学

研究室の助手に就任

2001年 国立研究開発法人産業技術総合研究所の研究員に着任
2007年 ライフロボティクス株式会社設立

尹祐根氏は子どものころからロボット好きで、産業技術総合研究所の研究員として活動していました。ロボットアーム研究の世界的な第一人者で、新しいタイプのロボットアームの開発を行っていました。

尹祐根氏が35歳のときに資本金400万円ほどで起業し、地道な開発が7年間続いたのですが、尹祐根氏はやめる理由がなかったため諦めなかったそうです。

そして、2016年には資金調達を達成し、協働ロボットとして量産が始まるとファナックから買収話が舞い込み、売却しました。

【起業のきっかけ】
介護ロボットをつくろうと思っていたが、研究の段階では実験だけで商品化にコミットしていなかった。夢だけ見せているという状態に違和感を感じ自分でロボット開発から販売までを行いたいと思った。

30代で起業するメリット4つ

30代 起業 メリット

30代で起業に成功した起業家をみてきましたが、実際に30代で起業するメリットは何なのでしょうか。

30代で起業するメリットは、4つあります。

30代 起業 メリット

それぞれ詳しくみていきましょう。

メリット1 気力・体力がある

まず30代は気力・体力共に余裕がある年代です。働くことに対して、「もっと頑張りたい!」「ひと花咲かせたい!」と意欲的に取り組めます。

体力面を見ても、精力的に活動していけるので、会社を起こすのにとても良いタイミングといえます。40代・50代となってくると、会社を立ち上げたものの、そこがゴールになってしまうこともあるでしょう。

「会社を大きくしていこう!」「売り上げを上げていこう!」と野心を持って動いていけるのは30代がベストです。

メリット2 失敗してもやり直せる

仮に失敗してしまってもやり直せるのが30代の良いところです。

会社を立ち上げてうまく軌道に乗ってくれれば良いのですが、誰もがうまくいくとは限りません。もし失敗してしまっても、再就職しタイミングがあればもう一度チャレンジすることもできます。

「失敗したら莫大な借金を背負うことになるかも…」とネガティブになってしまいそうですが、そもそも起業を考える人はアクティブに行動できる人です。

借金もクリアにする力は十分あるはずなので、失敗を恐れずに前向きに進んでいくと良いでしょう。

メリット3 自治体の支援を受けることができる

自治体の支援を受けることができるのも大きなメリットです。経済活性化を目的とし、各自治体では補助金や助成金を出してくれることがあります。

また、町おこしや村おこしを狙いとし、企業誘致を積極的に行っているところもあります。なかなか資金が貯まらず起業ができないと諦めず、補助金や助成金を視野に入れて行動してみるのもありです。

例えば、東京都中小企業振興公社が行っている「若手・女性リーダー応援プログラム女性事業」があります。この事業は、女性もしくは39歳以下の男性が商店街での開業を行う際に、最大で730万円助成しくれるというものです。

他にも30代の起業で利用できる補助金や助成金については、「30代が起業で使える助成金制度一覧」で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

メリット4 スキル・経験があり信頼を得やすい

20代に比べると30代の方がスキルや経験があり、強みとして活かすことができます。

20代よりも30代の方が会社でもプロジェクトなどでリーダーを経験することが多く、マネジメントスキルやリーダーシップが磨かれている人もいるはずです。

そのようなスキルや経験を持っている人は、起業にも活かすことができ、信頼も得やすくなります。

しかし、経験が浅く人によってはスキルが確立されておらず、活かせないという人も中にはいます。

30代で起業する時の注意点3つ

30代 起業 注意点

30代で起業するにはメリットばかりではなく、注意しておくこともあります。

30代 起業 注意点

円滑に会社を回していくためには大切なことなので、しっかり頭に入れておきましょう。

家族の了承を得なければならない

30代となると配偶者がいたり、子どもがいたりと取り巻く環境が様々ですが、必ず家族の了承を得ることが重要です。もし、家族の反対があるのに自分の意思を貫いて起業した場合、失敗したときには家族も失い兼ねないからです。

また、前職を辞め起業するとなると収入が減ったり、思うように休みがとれなくなることもあります。家族に負担をかけることは目に見えていることなので、起業する前にしっかりと話し合っておきましょう。

自分の思いだけを言うのではなく、家族の言い分をしっかりと聞き家族全員が納得して応援してもらえるような関係を築いていけると良いですね。

スキルや経験が築き上げられていない

20代で会社勤めをし、30代で起業しようと考える人は多くいます。会社勤めの中である程度のスキルや経験を磨いていたとしても、30代では完全に築き上げられたわけではないと考えておくのが無難です。

「このスキルは身についているから絶対にできる!」と思っていても実際に1人でやろうと思うと上手くいかないということもあります。

「今までのスキルや経験があるから大丈夫!」と過信するのではなく、常に学び取る姿勢が大切です。起業が最終目的ではなく、通過点でもあるのでスキルを磨きながら経験を積み重ねてよりよいものを創っていくということを忘れずにいましょう。

自己管理をしなければならない

起業となれば自己管理は徹底しなければいけません。

会社勤めをしていた時は、「いつまでに仕上げてください」と上からの指示があったと思います。ノルマに関してもこのくらいと提示されたでしょう。

しかし起業すればそれらは全て自分で管理をし、目標設定も行います。従業員を雇った場合には他人の管理もしなければならなくなります。

人の下で働いている方が楽だったと思うかもしれません。会社は自分次第で良くも悪くもなりますから、意識を高く持ち管理していけると良いですね。

30代が起業で使える助成金制度一覧

30代 起業 助成金

30代で起業する場合に使える助成金や補助金があるとお話しました。こちらが30代が起業で使える助成金・補助金制度の一覧です。

補助金や助成金は、年度ごとでかわってくることもあるので、利用する前には必ず確認してください。

補助金・助成金の種類 対象 概要
地域中小企業・応援ファンド 中小企業者・創業者 全国の31道県の状況に応じ組成されている。

主に研究・商品開発・需要の開拓にかかる費用を助成

東京都創業助成事業 都内創業予定者または創業して5年未満の中小企業者 指定された創業事業の利用が必要。

助成対象経費の3分の2以内(最大300万円)

東京都若手・女性リーダー応援プログラム助成事業 女性または令和4年3月31日時点で39歳以下の男性

創業予定の個人もしくは個人事業主

東京都内商店街での新規開業の際の店舗新装または改装などによる経費の一部を助成(最大730万円)

この他にも地域や時期によって利用できる助成金・補助金は、多くあります。ご自身が起業する際には必ずチェックしてみてください。

助成金・補助金は、返済義務がないので利用できるものは利用しないと損です。しかし、採択数が決まっているものも多いので、必ずもらえるというものではありません。

また、助成金・補助金は支出したあとの交付となるので、必要な資金は先に準備する必要があります。手続きなどに時間がとられますが、利用できそうなものがあれば活用してみましょう。

30代の起業がおすすめな人・おすすめできない人

30代 起業 おすすめ

30代で起業するメリットや注意点なども踏まえて、おすすめな人とおすすめできない人は以下のようになります。

30代 起業 おすすめ

それぞれ詳しくみていきましょう。

30代起業におすすめな人

30代の起業がおすすめな人は以下のような人です。

  • 将来のビジョンが明確にある人
  • 資金がある人
  • 誰にも負けないという気持ちがある人

将来のビジョンが明確にある人

紹介した起業家の山田氏や三木谷氏をみてもわかるように、将来のビジョンが明確にある人はそれに向けて何をすれば良いのかが分かります。

【メルカリ創業者:山田 進太郎氏】
ビジョン 限りある資源を循環させ、より豊かな社会をつくりたい
取り組み
  • 循環型社会の実現
  • 循環型社会の実現に向けた文化醸成・教育
  • 地域活性化
  • 安心・安全・公正な取引環境の整備
  • コンプライアンス・リスクマネジメントの強化
【楽天創業者:三木谷 浩史氏】
ビジョン インターネットを通じて社会をEmpowermentすることで、社会を変革し、豊かにしていきたい
取り組み
  • 安心・安全なECプラットフォーム作り
  • グローバル社会が抱える課題の解決
  • コーポレート・ガバナンスの徹底
  • 社員や地域コミュニティとの積極的な交流
  • 社会貢献活動

このようにビジョンに向けてさまざまな取り組みを行うことで、会社として大きく成長していくのです。

もしもこれらのようなビジョンが明確でないと、方向性が定まらなかったり問題が起きたときに解決する方法がわからなくなってしまうこともあります。

何か問題にぶち当たることがあっても、将来のビジョンに向かって必要なことを考えれば自然と問題も乗り越えることができるはずです。

資金がある人

資金がある人は、早めに行動にうつしても良いです。

開業費用の平均値をみてみると2020年度では、平均が989万円となっています。(2020年度新規開業実態調査

しかし、事業内容によって必要となる資金も様々ですので、ご自身が始める事業はどのくらい必要となるのか確認しておく必要があります。

例えば、自宅で1人でパソコンを使って仕事をするような会社であれば、ほとんど初期費用はかかりませんよね。ただ、起業してすぐは収入がないことも考えられるので、3〜6ヶ月分の生活費は確保しておいた方が安心です。

このように

起業に必要な初期費用 + 生活費 最低3ヶ月分

の資金が十分ある人は、起業に向けて進めても大丈夫でしょう。

誰にも負けないという気持ちがある人

起業するには、精神面での強さも必要です。起業すると必ず乗り越えなければならない問題が数多く発生します。その度に乗り越える力が必要となってきます。

「自分は絶対に負けない」「絶対に乗り越えることができる」という気持ちがないとすぐに挫折することになるでしょう。

ライフロボティクス創業者の尹氏は、「どうしてもロボットの研究がしたい」という思いで東北大学の博士課程に進学し、産業技術総合研究所の研究員になることができました。そして、ロボット技術が実現しないと日本が滅びてしまうと考え、協働ロボットを開発しました。

このように自分を信じ情熱を持っている人の方が成功に近づくチャンスがあります。

30代で起業におすすめできない人

反対に30代での起業をおすすめできない人は、以下のような人です。

  • 今の仕事を辞めたいだけの人
  • 早く大金を稼ぎたい人
  • 決断力がない人

今の仕事を辞めたいだけの人

今の仕事が嫌で辞めたいという理由だけで起業を選ぶのは、危険です。起業は比較的簡単にできますが、成功させる、利益を出すというのはとても大変なことです。

30代の起業で成功した起業家をみてもわかるように成功するためには高い志が必要であり、多くのことを学ぶ必要があります。

今の仕事が嫌だから起業しようと安易な考えでの起業であれば、他の方法例えば転職や副業などをおすすめします。

早く大金を稼ぎたい人

起業してすぐにお金を稼ぎたいと思う人もいますよね。しかし、十分な収益を得るにはある程度の時間がかかることを覚悟しておく必要があります。

また、大金を稼ぎたいからというだけの理由で起業すると、何か問題が起きたときに乗り越える原動力となるものに欠けて諦めてしまう人も多いです。

DeNAの南場智子氏やライフロボティクスの尹祐根氏は、利益を得ることだけにこだわってはいません。世界中の人々を喜ばせたい、多くの人の役に立ちたいという思いで起業を決意しています。

他の起業家をみても分かるように人のため、世界のためにできることを考えて行動するという方が多く、そのような考えを持っている方が起業に成功しているとも言えます。

このことから早く大金を稼ぎたいという人は、起業以外の方法を検討した方がリスクは少ないかもしれません。

決断力がない人

起業して事業を進めていくとなると、決断しなければならない場面は多くあります。

起業家は決断しかないといっても過言ではありません。何に対しても自分が判断して決めなければならなくなるからです。

誰しも初めてのことには「大丈夫かな…」と不安になってしまいますが、決断ができなければ大きなチャンスを逃してしまうこともあります。

起業する人は、自分の意思を貫き通し、決断できる強い気持ちが必要となってくるのです。

30代での起業を成功させる3つのポイント

30代 起業 成功

最後に30代での起業を成功させる3つのポイントについてお話していきます。

30代 起業 成功

起業すると決めたら今すぐにでもできることばかりなので、1つ1つ確認し実行していきましょう。

将来のビジョンを明確にする

起業をおすすめできる人の中でもお話しましたが、将来のビジョンを明確にすることはとても大切です。

  • 起業して何年後にどの程度の規模にしていきたいのか
  • 年商はいくらを目標にするのか
  • 他のジャンルにも進出していきたい

など具体的にイメージをしていきましょう。

ビジョンを明確にするだけで満足せず、達成するためにはどのように事業を進めていけば良いか、計画を立てながら軌道修正していくと良いでしょう。

初期費用をかけすぎない

初期費用をかけすぎないことも起業を成功させるのに大切なことです。初めから多くの資金を使ってしまうと、いざやりたいことをやるときに資金が足りなくなるということもあります。

また、失敗したときのリスクも小さく抑えることができます。そのためにも初期費用はかけすぎないようにしましょう。

初期費用として考えられるものは以下のようなものになります。

会社設立費用 株式会社:定款認証手数料・登録免許税など合計20〜25万円程度

合同会社:登録免許税・収入印紙代など合計6〜10万円程度

事務所の賃貸費 仲介手数料・保証金・敷金・礼金・前家賃など
設備費用 テーブル・机・電話機・コピー機など
広告・宣伝費 名刺・パンフレット・ホームページ作成・Web広告など

この中でも会社の設立費用は決まっているものなので、必ずいるものです。ですから、その他の費用で削減できると良いですね。

例えばIT関連の会社を立ち上げるにあたり、パソコンが何台必要なときに、全てを購入せずにひとまずレンタルという形で借りることもできます。レンタルなら購入する金額よりも少なく、また不必要になったら返すこともできるので起業仕立てにはおすすめです。

最初から購入するのではなく、レンタルできるものはレンタルでコストを抑えるなど工夫してみましょう。

会社を退職する前から準備をしておく

起業を考えている人のほとんどは、まだ会社に籍をおいている人が多いですよね。そのような人は、起業すると決めてすぐに退職をするよりも会社にいる間に準備をしておいた方が良いです。

すぐに起業をしても十分な収益が入ってくるとは限りません。今の仕事と並行して起業の準備が行えるのであれば、退職する前に以下のような準備をしておきましょう。

  • 人脈を築く
  • 起業する業界の調査をする
  • 事業計画を立てる
  • 資金調達の目処をつける

これらの準備をしておくことで、会社を退職してからスムーズに自分の会社の設立を行うことができます。

また、いつまでに完了させるのかの期限を決めていないと、仕事を辞めるタイミングを失ってしまうのえ期限を決めて準備をしていきましょう。

まとめ

30代での起業は決して遅すぎるわけでもなく、以下のようなメリットをみても挑戦するにはちょうど良い年代とも言えます。

30代 起業 メリット

ただし家族がいたりローンがあったりと人それぞれ取り巻く環境も違うため、家族が納得できるビジョンを立てる必要があります。

また、自分は30代での起業ができるのか、おすすめな人・おすすめできない人をみて判断してみると良いでしょう。

30代 起業 おすすめ

30代での起業は、資金面でも大きな負担となってくるので助成金や補助金を上手に活用し、起業を前向きに考えてみてはいかがでしょうか。