パブロ・ピカソの情熱あふれる名言や格言【英語付き】有名な言葉や本のまとめ
スペイン生まれのフランスで制作活動に励んだ画家、パブロ・ピカソの名言や格言を集めました。
子供から大人まで参考になる、時間や行動の大切さを教えてくれる言葉の数々から、今よりも人生をより豊かにするヒントを手に入れましょう。
もくじ
パブロ・ピカソのプロフィール
画家として活動したパブロ・ピカソは、本名は「Pablo Diego José Francisco de Paula Juan Nepomuceno Cipriano de la Santísima Trinidad Ruiz Picasso(パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ホアン・ネポムセーノ・チプリアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・ピカソ)」と言います。
聖人や縁者の名前を並べたのですが、画家として活動するにあたり、名前を短縮したと言われます。
ピカソの画風は、それぞれの年齢によって「~時代」と表現されていて、
- 1901年~1904年 青の時代
- 1904年~1906年 薔薇色の時代
- 1906年~1908年 アフリカ彫刻の時代
- 1907年~1908年 プロトキュビスムの時代
- 1908年~1912年 分析的キュビスムの時代
- 1912年~1921年 総合的キュビスムの時代
- 1917年~1925年 新古典主義の時代
- 1925年~1936年 シュルレアリスムの時代
- 1937年 戦争とゲルニカ
- 1947年~1953年 ヴァロリス期
- 1954年~1973年 晩年
とそれぞれの作風に特徴がありました。
ピカソの作品は、競売による落札額も有名で、
- 「パイプを持つ少年」 118億円
- 「アルジェの女たちバージョン0」 215億円
- 「花のバスケットを持つ裸の少女」 125億円
など、破格の値段でオークションで落札されていきました。
パブロ・ピカソの名言や格言【英語付き】
天才画家、パブロ・ピカソは絵だけでなく、様々な言葉も残しており、名言や格言としても参考になるものが多いです。
そこで、パブロ・ピカソの名言や格言を集めましたので、人生に迷う事があったり、悩んだりした際には参考にして頂ければと思います。
ピカソの名言その1 愛
人生で最もすばらしい癒し、それが愛なのだ。
Love is the greatest refreshment in life.
愛を人生の中で何よりも素晴らしいものと位置付けている人はたくさんいると思います。
切ないもの、情熱的なもの、時には怒りを覚えるものにもなりうる愛を、ピカソは癒しと表現しています。
温かく優しい気持ちで愛を語ることができるピカソは、幼少期から周囲の愛情を素直に受け入れて育ったのでしょう。
そしてたくさんの愛する人に囲まれて生涯を過ごしたと言われています。愛を肯定的に捉えられる生き方は幸せそのものですね。
ピカソの名言その2 恋愛
私の創造の源泉は、私が愛する人々である。
The source of my creation is the people I love.
ピカソの絵を思い浮かべると、独特な女性の顔や裸体が出てきますね。
実際にピカソはたくさんの女性を愛しました。
何度かの結婚をし、同時に複数の愛人作っていました。アトリエには妻すら立ち入らせないピカソですが、作業中以外は常に誰かがそばにいました。
愛する人々と過ごしている時間に創作のヒントを得て、また制作に没頭するという生活から多くの名作が誕生しています。
一人で部屋に籠っているとどうしても偏った考え方に陥ってしまいがちです。人と触れ合い、刺激を受けることも大切にしましょう。
ピカソの名言その3 子供
子供は誰でも芸術家だ。問題は、大人になっても芸術家でいられるかどうかだ。
Every child is an artist. The problem is how to remain an artist once he grows up.
子どもの絵は、まっすぐで純粋で、けがれたものは描かれません。
芸術には感性が必要です。大人になるとどうしても社会の汚い部分や人間の醜い心を理解し、自らも徐々に淀んでいきます。
さらに感性も鈍っていきます。どす黒い感情を持っていなかった子どもの頃のように、感じたままを清らかに表現できれば、素晴らしい芸術作品として人々の心に響きます。
大人になってしまった私たちには難しいかもしれませんが、時々童心を思い出してみましょう。
ピカソの名言その4 行動
行動がすべての成功への根本的な鍵である。
Action is the foundational key to all success.
立ち上がりましょう。一歩前に進みましょう。走りだしましょう。
ペンを握りましょう。本を開きましょう。人に話しかけてみましょう。
何でもいいので行動しましょう。寝ているだけ、座っているだけ、頭の中で考えているだけでは、何も始まらず、物事は進展しません。
目標があって成し遂げたいなら、とにかく動き始めましょう。そこから物語がスタートし、成功への道ができます。何もせずに手に入った成功は、自分のものではありません。
自らの足で出向き、手で掴んだ結果が自分のものになります。
私はいつも自分のできないことをしている。そうすればそのやり方を学べるからだ。
I am always doing that which I can not do, in order that I may learn how to do it.
できないことはやりたくないもの。できないのだからやりようがないような気もします。ピカソはできないことに果敢にチャレンジし、自らの学びにしていました。
できないことを試してみた結果、何もできなくてもいいのです。やり方がわかるようになります。
やり方がわかれば、次の機会にできるようになることもあります。最初から諦めていては可能性を見失うだけですね。無理そうなものほど、やってみましょう。
ピカソの名言その5 時間
若くなるには、時間がかかる。
It takes a long time to grow young.
人は必ず毎年一つずつ年を取り、老化は勝手に進んでいきます。
自然の摂理に逆らって若返ることは、現在の科学技術でも不可能です。
体を鍛えたり肌の手入れをしたり、若返りを図っても柔軟な脳みそや清らかな心を取り戻すことは難しいものです。
子どもの頃は早く大人になりたかったのに大人になると子どもに戻りたくなります。
ピカソもまた、何よりも純粋無垢な子どもの描く絵が素晴らしいものだと考えていました。時の流れを逆走して綺麗な心を手に入れることは簡単ではないからこそ、失わないようにしましょう。
明日描く絵が、一番すばらしい。
The picture I will draw tomorrow is the most wonderful.
ピカソは向上心の塊でした。常に前進し、大きく成長を遂げ、日々より良い作品を創造していました。
作品数の多さでギネスブックに載るほど、制作活動の手を止めることはありませんでした。
過去の栄光に縛られることなく、自分の才能におごることなく、情熱を持ち続け、未来の自分を信じていました。
生涯通して打ち込めるものがある人生はとても素敵なものですね。生きている間は修行の身です。
ピカソの名言その6 30年
ピカソ:この絵の値段は100万ドルです。
女性:この小さな絵を描くのに、あなたは『たった30秒』しかかかっていないではありませんか。
ピカソ:お嬢さん、それは違う。30年と30秒だ。
その道を極めた人の技術には、それなりの対価を支払わなければいけませんね。
昨日今日始めたばかり素人同然の新人であれば安価に、長年鍛錬を積んだ師匠であれば高額になるのは当然です。
ピカソの名言から、本人が自分の絵に自信を持ち、正しい評価を求めていることがよくわかります。
私たちが仕事をする上でも、自社の製品やサービス、自分自身の価値を上手に売り込むことは大切ですね。ピカソがビジネスマンとしても有能だった様子が伺えます。
ピカソの名言その7 私の絵は
私は対象を見たままにではなく、私が思うように描くのだ。
I paint objects as I think them, not as I see them.
ピカソの絵は、時代と共に大きく変化してきました。
代表的な作風はキュビズムと呼ばれ、実際に私たちが見ている姿とは違うものが描かれているように感じます。女性の顔が歪んでいたり、体のバランスがおかしかったりします。
ピカソにとっても目に見えているものと異なる思ったものを描いているということなので、私たちにとっては謎でしかありません。
それでも惹きつけられ、心奪われる何かが存在しますね。表現する自由と受け取る自由によって、それぞれの方法で芸術を楽しむことができます。
ピカソの名言その8 女
女が何を考えているのか、すっかりわかれば、男は何千倍も大胆になるだろう。
A man would be thousands of times more daring if he had a complete idea of what a woman was thinking.
プレイボーイと言われていたピカソ。常にたくさんの女性に囲まれていました。
それでもその女性たちが考えていることを完全に理解することはできなかったようです。
ピカソがもっと女性の考えを把握できるようになっていたら、もっとたくさんの女性と関係を持っていたのかもしれませんね。
男性脳、女性脳と区別されるように、そもそも男女の脳内は相反するものでもあります。お互いを補い合えるからこそ、一緒に生きる意味があります。
ピカソの名言その9 コンピュータ
コンピュータなんて役に立たない。だって、答を出すだけなんだから。
Computers are useless. They can only give you answers.
機械は人間と違って感情を持たずに正しく稼働します。
現代のAI(人工知能)は、人の感情を理解しようとする働きも組み込まれ始めています。人の発する言葉や表情から判断します。
ただ、人の気持ちを判断するという機能からたたき出される答えに過ぎません。
AI自身がピカソの作品を鑑賞して自然と涙を流したり、美しい音楽に心を打たれたりする経験はできません。
私たち生身の人間には、時には自分の頭では理解できなくなるような心が存在します。正解を持たないのが人間の面白さでもありますね。
ピカソの名言その10 戦争
ひとりひとりの命が大切に守られること。互いに許し合うこと。これによって平和がもたらされる。
The life of each person is carefully protected. Forgive each other. This brings peace.
命の尊さを地球上の全人類が理解していれば、戦争が起きるはずがありません。
分かり合えない人同士が許し合い、他者を受け入れることで平和がもたらされます。難しいことではありません。
ピカソには「ゲルニカ」や「戦争と平和」等、戦争の残虐さや無常さを訴える作品があります。
傲慢な武力が罪のない人々の命を奪う中、ピカソは静かに命の大切さを大きなメッセージとして残しました。
ひとりひとりが忘れてはいけないことを時代が変わっても語り継がれる形で伝えてくれています。
ピカソの名言その11 破壊
いかなる創造活動も、はじめは破壊活動だ。
Every act of creation is first an act of destruction.
創造活動とは、何もないところで一から新しいものを作り出すこと。白いまっさらなキャンバスに自分の頭の中にあるものを描き出す画家は、まさに創造者です。
ただ、世の中にはあらゆるものが溢れていて、絵を描く前のキャンバスのような無の状態を用意することは困難でもあります。
本当の意味で創造するためには、すでにあるものを消し去る破壊行為が必要になります。
また、何か新しいことを始める際には、余計な雑念がない方が自分の感性が研ぎ澄まされます。
ピカソの名言その12 彫刻の森美術館
私は本質的におそろしく好奇心が強い。人生のあらゆる局面、瞬間、現象、夢に好奇心を抱く。
I’m inherently horrifying and curious. Curious about every aspect of life, moments, phenomena and dreams.
好奇心は自ら持ちたいと思っても持てるものではありません。
興味関心がないものに対しては、どうでもいいと考えてしまいます。
反対に、自分が好きな科目の勉強ははかどり、知りたい情報は自然と耳に入ってくるものです。
ピカソはあらゆるものに好奇心が強かった分、芸術家としてあらゆるものを表現することができました。
たいていの場合、自分の好きなことや興味のあるものは限られているので、それを活かせる仕事に就けると結果が出たり、長続きができたりしそうですね。
パブロ・ピカソの名言や格言が学べる本
最後に、ピカソの言葉を学べる本をいくつかご紹介していきます。
書籍を読む事で、さらにピカソの思考が分かりますので、参考にしてください。
ピカソの私生活: 創作の秘密
ピカソの孫が、女性、政治、家族、金、死というテーマにそって貴重な写真とともに紹介する一冊です。
孫のオリヴィエ・ヴィドマイエール・ピカソから見た、ピカソの素顔が垣間見える一冊といっても良いでしょう。
ピカソ美術館 全4巻・全巻セット
愛と生、貧困、絶望、戦争と平和の4つのテーマで構成された、ピカソの作品がまとめられた一冊です。