MEO対策の費用相場|自分でやる場合と外注を「時間単価」で比べる
「MEO対策を外注すると、月にいくらかかるのか」
「Googleビジネスプロフィールは無料なのに、代行へ何万円も払う価値があるのか」
「MEO対策 費用」と検索し、自分で続けるか外注するか迷う店舗オーナーは少なくありません。
私もパン屋を2店舗運営する中で、Googleビジネスプロフィールの投稿、写真更新、口コミ返信を自分で行ってきました。外注費が0円でも、自分の時間まで0円になるわけではありません。
先に結論を書くと、MEO対策の費用は「月額が高いか、安いか」だけでは判断できません。
見るべきなのは、次の2つです。
- 外注料金に、どの作業が何回まで含まれているか
- 自分で続けた場合に使う時間を、1時間いくらと考えるか
この記事では、指定した3つの料金記事に実際に掲載されている金額だけを使い、月額固定型、成果報酬型、軽量プランの違いを整理します。そのうえで、パン屋2店舗で自走した経験から、自分でやる場合の見えにくいコストと、外注判断に使える計算式をまとめます。
なお、料金は対象店舗数、作業範囲、契約期間、計測条件によって変わります。「MEO対策の相場は一律で○円」とは置かず、各社が掲載している数字を個別に示します。
もくじ
MEO対策の費用は3つの型に分かれる

MEO対策の費用を比べるときは、まず料金体系をそろえます。同じ「MEO代行」でも、日常運用まで任せる契約と、初期設定だけの契約では買っているものが違うからです。
大きく分けると、月額固定型、成果報酬型、軽量プラン・スポットの3つです。月額の基本料金と成果報酬を組み合わせるハイブリッド型もありますが、判断するときは「固定で払う部分」と「条件達成で増える部分」に分けると比較しやすくなります。
| 料金の型 | 支払い方 | 主に任せる内容 | 契約前に見る点 |
|---|---|---|---|
| 月額固定型 | 毎月一定額 | 投稿、写真更新、口コミ返信、順位計測、レポートなど | 回数、対応範囲、改善提案の有無 |
| 成果報酬型 | 順位などの条件を満たした日・キーワードに応じて課金 | 順位改善、計測、レポートなど | 成果の定義、計測地点、対象語、月額上限 |
| 軽量・スポット型 | 初回または必要時に支払い | 初期設定、情報整備、診断、運用設計など | 納品後に自店が行う作業 |
MEO対策を外注① 月額固定型
月額固定型は、順位が上がった日数に関係なく、決められた金額を毎月支払う方式です。予算を読みやすく、投稿や口コミ返信などの日常運用まで継続して任せたい店舗に向いています。
ただし、「月額3万円」という数字だけを見ても、安いか高いかは判断できません。月1回の投稿と月4回の投稿では作業量が違います。写真を店舗側が用意するのか、文章作成から任せられるのか、口コミ返信は下書きまでか実際の投稿までかでも負担は変わります。
MEO対策を外注② 成果報酬型
成果報酬型は、「指定キーワードが3位以内に入った日」など、契約で決めた条件を満たしたときに料金が発生する方式です。成果が出るまで費用を抑えられる契約もありますが、ここでいう成果が来店や売上とは限りません。
たとえば、店舗から離れた地点で検索した順位、検索数が少ないキーワード、来店意図の弱いキーワードで上位になっても、店頭の売上につながるとは限りません。契約前に、対象キーワード、計測地点、端末、計測頻度、上位と判定する順位、月額上限を確認する必要があります。
MEO対策を外注③ 軽量プラン・スポット
軽量プラン・スポットは、Googleビジネスプロフィールの初期設定、カテゴリや営業時間の見直し、現状診断、運用方針の作成など、作業を限定して依頼する方法です。毎月の固定費を持ちにくい個人店でも使いやすく、自走する担当者がいる店舗と相性があります。
初期設定後の投稿、写真更新、口コミ返信は自店に残ります。「最初だけ外注し、その後は自走」「投稿は自店、分析だけ外部」など、作業単位で分ける方法も現実的です。
MEO対策の相場金額と、その中に何が含まれるか

MEO対策の月額はいくらか。指定された3記事の現行ページを確認すると、掲載額には差がありました。そこで平均値にまとめず、「どの会社の記事に、どう書かれているか」をそのまま整理します。
| 情報源 | 掲載されている料金 | 補足 |
|---|---|---|
| STOREPAD(2026年7月16日) | 定額制:初期0〜5万円、月額3〜5万円/ハイブリッド型:初期0〜5万円、月額1〜3万円+成果報酬/スポット型:1回数万円〜 | 投稿、写真、口コミ返信、順位計測などは契約範囲で変わると記載 |
| SEM Plus(2026年5月22日) | 月額固定型:1店舗あたり月額2〜5万円/成果報酬型:1キーワードあたり日額500〜2,000円/払い切り型:5〜20万円 | 月額固定型は年間24〜60万円の例を掲載。初期費用3〜5万円が発生する場合もあると記載 |
| U-choice(2026年8月3日) | 初期費用:0〜5万円/月額固定型:月額1〜5万円/成果報酬型:1キーワードあたり月1,000〜3,000円前後 | 投稿、口コミ管理、写真更新、アクセス分析などを例示 |
同じ「成果報酬型」でも、SEM Plusは日額、U-choiceは1キーワードあたり月額で記載しており、単位が違います。数字だけを横に並べるのではなく、課金単位と上限を合わせて比較しなければなりません。
年間の支払総額は、次の式で確認できます。
年間総額 = 初期費用 +(月額固定費 × 契約月数)+ 成果報酬 + オプション費用
月額だけでなく、最低契約期間、途中解約、追加店舗、投稿回数超過、口コミ返信件数超過まで含めて見積もると、比較しやすくなります。
MEO対策に含まれることが多い作業
3記事を照合すると、基本料金に含まれる候補として、次の作業が挙げられています。ただし、すべての業者が全作業を行うわけではありません。
- Googleビジネスプロフィールの初期設定と情報修正
- 店名、住所、電話番号、営業時間、カテゴリの確認
- 投稿文の作成と投稿
- 写真の追加や入れ替え
- 口コミの確認と返信文作成
- 対象キーワードの順位計測
- 月次レポートと改善提案
ここで重要なのは、「対応あり」という表示を回数へ置き換えることです。
たとえば「投稿代行あり」なら、月何本か、原稿を誰が書くか、写真を誰が選ぶか、店舗の承認は何日前までかを確認します。「口コミ返信あり」なら、月何件までか、低評価の返信は個別確認が入るか、超過料金はいくらかを確認します。
MEO対策で追加費用になりがちな作業
STOREPADの記事では、写真・動画撮影、Webサイト改善、Google広告、追加店舗への対応をオプション費用の例として挙げています。投稿本数や口コミ返信件数が契約上限を超えた場合も、追加費用になることがあるとしています。
特に飲食店では、料理写真の撮影を誰が担うかで運用品質が変わります。業者が文章を作れても、新商品や売り切れ、営業時間変更など、現場でしか分からない情報は店舗から渡す必要があります。
契約前には、次の項目を見積書へ分けて記載してもらうと安心です。
- 写真・動画の撮影費
- 投稿や口コミ返信の超過単価
- 2店舗目以降の追加料金
- 初期の競合調査、キーワード選定、情報修正
- レポート後の改善提案や打ち合わせ
- Webサイト修正、広告、SNS運用などMEO以外の作業
自店と外部の担当が明確なら、軽量プランでも十分な場合があります。反対に、「運用一式」だけで範囲が曖昧な見積もりは比較できません。
MEO対策自分でやると何時間かかるか

Googleビジネスプロフィールは無料でも、投稿、写真、口コミ返信、情報更新、効果測定には時間を使います。
ここで「週3時間かかる」と一律に決めるのは危険です。投稿回数、口コミ件数、店舗数、承認者の数で変わるからです。私自身も、2店舗の各作業をストップウォッチで記録していたわけではありません。そのため、「実測で月○時間だった」とは書けません。
代わりに、まず4週間だけ、実際に使った時間を次の表へ記録すると、自店の数字が出ます。
| 作業 | 記録する単位 | 月間時間の出し方 |
|---|---|---|
| 投稿企画・文章作成 | 投稿1本ごとの分数 | 1本の時間 × 月の本数 |
| 写真撮影・選定・加工 | 更新1回ごとの分数 | 1回の時間 × 月の回数 |
| 口コミ確認・返信 | 口コミ1件ごとの分数 | 1件の時間 × 月の件数 |
| 営業時間・商品情報の更新 | 更新1回ごとの分数 | 1回の時間 × 月の回数 |
| 効果測定・改善 | 確認1回ごとの分数 | 1回の時間 × 月の回数 |
| 店舗間・社内の確認 | 確認1回ごとの分数 | 1回の時間 × 月の回数 |
月間の自走時間 = 企画・投稿 + 写真 + 口コミ返信 + 情報更新 + 効果測定 + 確認時間
電話対応や接客で作業が中断した場合は、再開にかかった時間も含めます。
Googleビジネスプロフィールの基本的な整え方は、既存記事の「MEO対策のやり方|店舗が最初に整える7項目」でまとめています。まず自店で何をするかを確認したい場合は、こちらから進められます。
MEO対策を自分でやる場合の投稿・写真・口コミ返信の内訳
投稿は、文章を入力する時間だけでは終わりません。現場から情報を集め、写真を選び、事実確認をして、公開後の表示を確認するまでが1本です。
口コミ返信も同じです。高評価への返信は型を作りやすい一方、低評価は事実確認や表現の調整が必要です。返信をAIで下書きしても、店舗側の確認は残ります。口コミ返信の考え方と例文は、「Google口コミ返信の例文|高評価・低評価別テンプレ」へ分けています。
私が自走時間を測るなら、作業を次の6工程に分けます。
- 店舗情報を集める
- 掲載する写真を選ぶ
- 投稿文または返信文を作る
- 店舗の事実と合っているか確認する
- Googleビジネスプロフィールへ反映する
- 翌月に結果を見て内容を変える
この分け方なら、外注後も残る作業が分かります。文章作成を任せても、写真提供と内容承認は店舗側に残ります。
MEO対策を自分で行えない 2店舗で実際に続かなくなった話
パン屋2店舗で運用して感じたのは、やり方を知っていることと、続けられることは別だということです。
正確な停止期間や工程別の作業時間は記録していないため、ここは体感で書きます。1店舗だけを見ていたときより、2店舗になると、営業時間、商品、写真、口コミを店舗ごとに確認する回数が増えました。共通の投稿を使える日もありますが、各店の状況が違えば、そのまま流用できません。
投稿が止まった原因は、操作方法が分からなかったからではありません。MEOの作業を「空いた時間にやる仕事」にしていたからです。
接客や店舗運営など、その場で対応が必要な仕事を先にすると、投稿と口コミ返信は後回しになります。一度後回しにすると、写真はあるのに文章がない、返信前に確認したい内容が残っている、前月の数字を見ないまま次の月へ進む、という状態になりました。
止まっている間、新しい情報を出す機会が減り、口コミ返信がたまり、何を変えた結果どう動いたかを追えなくなりました。作業停止以上に、改善の連続性が切れたことが問題でした。
この経験から、外注を考える前に確認するのは知識量ではなく、毎週の担当時間を確保できるかどうかだと考えています。
時間を確保できないなら、全部ではなくても、投稿文の下書き、口コミの一次返信、月次レポートなど、止まりやすい工程だけ外へ出す方法があります。
MEO対策は外注か自走かを「時間単価」で決める

外注か自走かは、月額料金と自分の時間の価値を同じ単位にすると判断しやすくなります。
使う式は次の2つです。
自走の実質コスト = 月間作業時間 × 自分の時間単価 + ツール費
外注の実質コスト = 外注月額 +(確認・修正時間 × 自分の時間単価)+ オプション費
外注しても、写真提供、事実確認、承認の時間は残ります。そのため、見積書の月額だけでなく、外注後に自分が何時間使うかも入れて比較します。
MEO対策を自分の1時間をいくらと置くか
時間単価は厳密な会計上の時給でなくても構いません。次のいずれか一つを決め、同じ基準で比べます。
- 自分の仕事をスタッフへ代わってもらう場合の1時間のコスト
- 自分が売上改善や商品開発に使った場合に生み出せる価値
- 店舗で毎週確認している人時生産性をもとにした1時間の価値
人時生産性の考え方は、「人時生産性の計算方法|飲食店の改善手順を解説」で詳しくまとめています。
計算例を示します。以下は説明用の仮定であり、私の店舗の実測値ではありません。
- 自分の1時間を3,000円と置く
- 自走では月8時間を使う
- 外注後も確認に月2時間を使う
- 外注料金は月3万円とする
この場合、自走の実質コストは「3,000円 × 8時間 = 24,000円」です。外注の実質コストは「30,000円 + 3,000円 × 2時間 = 36,000円」です。
ただし、外注によって空く時間は6時間です。追加で支払う12,000円を6時間で割ると、1時間を空けるための追加費用は2,000円になります。
空いた1時間を2,000円より価値の高い仕事へ使えるなら、外注する理由が生まれます。使い道が決まっていなければ、自走を続けた方がよい場合もあります。
判断式にすると、次のようになります。
空き時間1時間あたりの追加費用 =(外注の実質コスト − 自走の実質コスト)÷ 外注で減る時間
「月3万円は高いか」ではなく、「自分の6時間を月1万2,000円追加で買い戻す価値があるか」と考えると、判断が具体的になります。
MEO対策は店舗数が増えると判断が変わる
店舗数が増えると、共通化できる作業と、店舗ごとに必要な作業が分かれます。
運用方針や投稿テンプレートは共通化できますが、営業時間、商品、写真、口コミ返信、地域ごとの検索状況は店舗別です。
複数店舗では、次の式で見ます。
複数店舗の自走時間 = 共通作業時間 +(1店舗ごとの固有作業時間 × 店舗数)
外注見積もりも、1店舗目の料金だけでなく、追加店舗料金と店舗側の確認時間を含めます。STOREPADの記事でも、複数店舗は店舗ごとの確認や投稿、口コミ返信によって社内工数が増え、外注費またはツール利用料に本部担当者と各店舗の作業時間を加えて総コストを見る考え方が示されています。
成果報酬型を選ぶ場合も同じです。対象キーワードが店舗ごとに増えると、上位表示した日数や語数によって総額が変わる可能性があります。
月額上限と、2店舗で同じキーワードを計測した場合の課金方法まで確認します。
全部を外注する必要はありません。次の順で判断できます。
- 4週間、自分の作業時間を測る
- 止まりやすい工程を一つ選ぶ
- その工程だけを外注した見積もりを取る
- 3か月後に、削減時間と来店行動の変化を見る
外注の前に「自店は何から手をつけるべきか」を整理したい方へ。店舗情報を整理し、行動案を広げ、今やるべき3つへ絞る方法をまとめています。
MEO対策の業者を選ぶときに確認する5項目

MEO対策の代行を比較するときは、営業資料の順位実績だけで決めず、次の5項目を同じ質問で確認します。
- 月額に含まれる作業と回数
投稿、写真、口コミ返信、情報更新、レポート、改善提案について、月何回・何件までかを確認します。 - 料金の総額と追加条件
初期費用、月額、成果報酬、追加店舗、超過料金、オプション、最低契約期間を含めて、契約期間全体の総額を出します。 - 成果の定義と計測条件
対象キーワード、順位、計測地点、端末、頻度、月額上限を確認します。「上位表示」の一言だけで終わらせません。 - アカウント、データ、制作物の所有
Googleビジネスプロフィールのオーナー権限を自店が保持できるか、契約終了後に投稿文、写真、運用履歴、レポートを引き継げるかを確認します。 - 来店行動まで見た改善提案
順位の報告だけでなく、ルート検索、通話、Webサイトクリック、予約や来店の変化を見て、翌月に何を変えるかまで提案されるかを確認します。
MEO対策業者で順位だけを報告する業者は避ける
順位は参考になりますが、単独では店舗集客の成果を表しません。Googleマップの検索結果は、検索する場所や条件によって変わります。ある地点・あるキーワードで3位になっても、それが来店につながったかは別の話です。
成果報酬型では、順位がそのまま請求条件になることがあります。だからこそ、次の質問へ具体的に答えられるかを確認します。
- どのキーワードを測るのか
- どの地点から測るのか
- スマートフォンとパソコンのどちらか
- 何位以内を成果とするのか
- 何日達成したら、いくらになるのか
- 上限金額はいくらか
- そのキーワードから来店行動が増えたか
MEO対策で見るべきはルート検索数と通話数
店舗が最終的に増やしたいのは、順位そのものではなく、来店や予約につながる行動です。
Googleビジネスプロフィールの公式ヘルプでは、パフォーマンスから、検索やGoogleマップでプロフィールが見つかった後の行動を確認できます。飲食店で優先して見たいのは、ルート検索、通話、Webサイトクリックなどです。
ルート検索や通話も、すべてが実来店や売上になったと断定できる数字ではありません。電話番号を別の場所で見てかける人もいれば、ルートを調べても来店しない人もいます。それでも、順位だけより、来店に近い行動を見られます。
業者へ依頼する場合は、毎月のレポートに次の欄を入れてもらいます。
| 確認項目 | 今月 | 前月比 | 実施した変更 | 翌月の改善 |
|---|---|---|---|---|
| ルート検索 | ||||
| 通話 | ||||
| Webサイトクリック | ||||
| 投稿・写真更新 | ||||
| 予約・来店で確認できた反応 |
この表が埋まれば、MEO対策の効果測定が「順位が上がった、下がった」だけで終わりません。自店で続ける場合も、同じ表を使えば、作業時間に対して何が動いたかを比較できます。
MEO対策の費用は、月額の安さだけでは決められません。固定型、成果報酬型、スポット型のどれを選ぶ場合も、料金に含まれる作業、店舗側に残る時間、成果の測り方をそろえて比較する必要があります。
まず4週間だけ自分の作業時間を記録し、「自分の1時間」を決めてください。その数字があれば、自走と外注を感覚ではなく時間単価で比べられます。時間を確保でき、現場の情報をすぐ反映できるなら自走。止まりやすい工程が明確で、その時間をより価値の高い仕事へ使えるなら、部分外注または外注が選択肢になります。
外注先を探す前に、自店の課題と優先順位を決めておくと、不要な作業まで契約しにくくなります。64の行動案から今やるべき3つを選び、30日間の改善へつなげる流れをまとめました。
>>外注前に、自店が何から手をつけるかを決める実践メソッド







