斎藤茂太の名言や格言【英語付き】人間関係を円滑にし、ストレスに強くなる言葉をまとめました
心の名医ともよばれる精神科医の斎藤茂太(愛称モタさん)の名言や格言には
- 人生に失敗がないと人生に失敗する
- 苦労から抜け出したいなら、肩の力を抜くことを覚えなさい
- 大切なのは、場所を変えるのではなく、自分自身が変わること
といった言葉の数々があります。
ここでは斎藤茂太さんの言葉を通して、自分自身との向き合い方や勇気づけ行動へと繋がるようにしていきます。
もくじ
斎藤茂太のプロフィール
1916年に歌人で精神科医の斎藤茂吉の長男として生まれた、斎藤茂太さんですが、少年時代は大の飛行機好きだったそうです。
その後、親の家業を継ぎ、26歳にして旧制昭和医科大学を卒業、慶應義塾大学大学院にて医学博士号を取得しています。
第二次世界大戦の終戦後は、「心の名医」として、全国を講演したり、執筆活動をしたりと、精力的活動、日本精神病院協会の名誉会長も務めます。
斎藤茂太の名言や格言【英語付き】
心の名医と呼ばれる斎藤茂太さんの言葉は、多くの人を勇気づけ、癒やしてきたと言われています。
名言や格言としても参考になる言葉が多く、ここでまとめて紹介します。
斎藤茂太の名言や格言その1 人生
人生に失敗がないと人生を失敗する。
If there is no failure in life, life will fail.
人の一生は、現在の日本では80年以上になります。
人は人生の中で何度もミスをして大人になっていくもの。
子どもの時は、勉強や習い事や部活動で挫折を経験し、失恋し、小さな失敗をたくさん積み重ねます。
そのうち同じ失敗を繰り返さないようになり、成功体験もできるようになります。
ただ悔しい思いが足りなかった人は、人生の大事な場面で取り返しのつかない大きな過ちを犯すことがあります。
そして、大きな目で見ると人生そのものを失敗したと嘆くことになってしまいます。早い段階での小さな失敗は、自ら進んで経験しましょう。
斎藤茂太の名言や格言その2 笑い
人の顔を美しくする最高の美容術は、笑いである。
The best cosmetology to beautify a person’s face is laughter.
同じ人でも喜怒哀楽で全く別人のようになりますね。
優しく微笑んでくれている時は天使のように、しかめっ面で怒り狂っている時は鬼のように見えます。
特に女性は、いつもニコニコしているだけで好感が持たれ、顔立ちが整っていなくても可愛いと思わせることができます。
無表情でいるくらいなら無理して笑顔を作った方が得ですね。
愛想笑いができるなら上手に使いましょう。スキンケアやメイクに時間をかけるより、簡単なはずです。
斎藤茂太の名言や格言その3 苦労
苦労から抜け出したいなら、肩の力を抜くことを覚えなさい。
If you want to get out of trouble, remember to relax your shoulders.
苦労をしていても苦労と思わなければ辛くありません。
傍から見たら大変な目に合っているようでも、本人が何も感じなければ、それは苦労にはなりません。いい意味で無頓着に、だらけていましょう。
無駄な力が入っているせいで苦しい思いをするなら、力を入れなければ済む話です。
苦労を感じて辛いなら、その苦労にとらわれず、ちょっと別のことを考えて苦労から離れてみてください。すっと楽になります。
斎藤茂太の名言や格言その4 楽観的
楽観的になりたいなら、客観的になることだ。
If you want to be optimistic, be objective.
楽観的に気楽に生活できると、いつも笑顔で穏やかな精神状態でいられます。
能天気なように見えますが、楽観的な考えた方ができる人はとても視野が広く冷静で聡明な人です。
大きな宇宙の中で日常の出来事に一喜一憂している私たちが、どれだけ小さな存在か理解しています。
客観的に判断してみれば、世の中の全てが大それたことではないと思えてきます。
上手に生きていくコツは、客観的に気楽にいることです。
斎藤茂太の名言や格言その5 夢
お金は金に寄ってくるが、夢にはもっと寄ってくる。
Money comes closer to money, but more to dreams.
お金を使えば使うほど、経済が回ってまた自分の財布が潤います。
ただ貯金しておくよりも世のために使った方が、ゆくゆくは何倍にもなって自分の元に返ってくると言われます。
そして、お金を闇雲に使うよりも、ぜひ夢に投資してみましょう。
自分の夢でも、誰か大切な人の夢でも、将来性のあることにお金を使えば、何倍にも何十倍にもなります。どうせ使うなら有意義に使いましょう。
斎藤茂太の名言や格言その6 暇
大丈夫。世の中の人はみんな、自分のことで精一杯。あなたのことなんて、気にしているほど暇ではない。
Fine. Everyone in the world is doing their best about themselves. I’m not as free as I care about you.
自分のことと他人のことでは、自分のことを考えている時間の方が圧倒的に長いですね。
全員が自分のことばかり考えていて、他人のことなんて見ていません。
たいていの人は自分のことが大好きで他人に興味はありません。
ただ、不思議と他人の目を気にしてしまいますよね。自分に自信があれば、誰かが自分のことをどう見ているかなんて関係ないはずです。堂々としていましょう。
あなたが他人を見ていない程度に、誰もあなたを見ていないのだから。
斎藤茂太の名言や格言その6 輝き
若い人には若い人なりの輝きがある。三十代にも三十代なりの輝きがある。四十代にも五十代にも六十代にも七十代にも八十代にも…。
それぞれの年代に、その年代でしか放つことのできない輝きがある。
Young people have their own brilliance. The thirties also have the brilliance of thirties. Forties, fifties, sixties, seventies, eighties …
Each age has a brilliance that can only be emitted in that age.
若い時が花という言い方もあれば、年を取ってしわができればできるほど幸せが増していくとも言います。
10代、20代の若い人は、誰でも工夫しなくてもキラキラしています。
その後は、どう過ごしているかによって輝きは変わります。
良い恋をしたり、仕事に精を出したりして、人間として深みのある光が持てるようになります。
人生で常に輝き続けることは難しいですが、自分がくすんできたと思ってもやり直せば大丈夫です。
死ぬまで自分らしい輝きを放ち続けましょう。
斎藤茂太の名言や格言その7 花
他人に花をもたせよう。自分に花の香りが残る。
Let others have flowers. The scent of flowers remains for me.
人生の主役はいつも自分。人を立てて、自分は縁の下の力持ちになるなんてちょっと物足りないですよね。
それでも自分を抑えて周りの人々のために動いてみましょう。
他人のためにしかならないような自分が報われないようなことはやりたくないですが、見てくれている人は必ずいます。
因果応報という言葉があるように、他人にしたことは良いことも悪いことも自分に返ってきます。
他人の花を咲かせられる人の花は、回り回って誰かが花を咲かせてくれます。
斎藤茂太の名言や格言その8 何がある
いま何がないかより、いま何があるかで発想しよう。
Let’s think about what is now rather than what is not now.
今持っていないものを手に入れることよりも、すでに持っているものが武器にならないかということを考えてみましょう。
普段は気づいていないだけで強力な武器を持っているかもしれません。
自分の中にある可能性だったり、身近にいる味方だったり、物理的に持っているものだったりします。
新しい何かを探して自分のものにするのは、かなりの労力を使います。
すでに持っているものを利用するのは、手っ取り早いので即戦力になります。
斎藤茂太の名言や格言その9 意表
正面を突くのは無策。意表を突くのが対策。
It is no good to poke the front. The countermeasure is to be surprised.
正面突破、猪突猛進、これらは度胸があればできる攻撃です。
たとえ武器を持っていなくても、まっすぐ前に進めばいいのです。
ただ策を持っていなければ、策を持っている相手には勝てません。
まず歩みを進める前にどう戦って、どう勝つのか考えなければいけません。
そして、敵が思いもしないような突拍子もない作戦の方が有効です。
勝つために戦うのなら最良の策をしっかり練りましょう。
斎藤茂太の名言や格言その10 好き
嫌われたら、それ以上の力で好きになれ。
If you dislike it, love it with more power.
人に嫌われたらショックですね。なるべく距離を置きたいと思うものです。
人に嫌われていると感じたら、その相手のことを自分も嫌いになってしまいます。嫌いな人と上手くやっていくのはとても辛く、エネルギーが必要です。
それでも相手を好きだと信じて関係を築いていけば、状況は変わってきます。
好かれている相手のことは自然と好きになるものだからです。相手が自分を嫌う以上に相手を好きになれれば、こちらの「好き」が勝って、相手と好き同士になれます。
斎藤茂太の名言や格言その11 良いところ
頑張って良いところを見つけて好きになってみましょう。
人は何を語るか、だけではなく。「何を語らないか」でも判断される。
Let’s do our best to find a good place and like it.
Not just what people say. It is also judged by “what not to say”.
知っていることは何でも喋りたくなりますね。自分の知識はひけらかしたいものです。
ただ何でも語ればいいというものではありません。要らない一言を口走ってしまったり、喋れば喋るほど泥沼にはまってしまったり、言わなければよかったと後悔することはよくあります。
もちろん、何をどう語るかは重要です。また何かを語らないことで、一目置かれたり信用度が上がったりします。
知識を語って世に広めることは簡単ですが、その知識を黙って体現することは難しくより価値があります。
斎藤茂太の名言や格言その12 感情
感情で表情が変わる人より、表情で感情を変える人が賢者。
A wise man is a person who changes his facial expression rather than a person who changes his facial expression.
隠したくても隠し切れずに感情が表に出てしまうことはよくありますね。
特に負の感情は上手く隠し通せるようになりたいものです。
また、意図的に感情をコントロールできれば、生きやすそうです。
自分が作った表情に合わせて感情を操れれば、人間関係でも仕事でもストレスなく切り抜けられます。
心の感情ではなく、頭で表情を作って、自分を支配できるような賢い人になってみましょう。
斎藤茂太の名言や格言その13 心の窓
美しい人生を見たいのなら、心の窓をきれいに磨くことだ。
If you want to see a beautiful life, clean the windows of your heart.
何かを美しいと思えるのは、美しいという単語を知っていて、感じ取れる心を持っているからです。
きっと誰もが美しいものを本当は知っているはずです。
ただ、ボロボロに疲れていたり、荒んだ気持ちでいたりすると、道端に咲いている可愛らしい花に目が留まりません。
きれいなものを見つけられなくなっている時は、自分の心が曇っているだけです。ちょっと落ち着いて豊かな心を取り戻せれば、また美しいものが見えてきます。そして人生に花が咲いていきます。
斎藤茂太の名言や格言その14 楽しめること
「できること」が増えるより、「楽しめること」が増えるのが、いい人生。
A good life is more “enjoyment” than more “what you can do”.
仕事をしているとできることが増えていきます。
仕事をするということは、ただ作業をこなすだけではありません。
できることを淡々とやっていて、生活に困らない程度のお給料がもらえるなら、それはそれでいいのかもしれません。
ただ人生をよりよくしたいなら「自分が費やす時間をどう過ごすか」という課題は解決したいものです。
楽しいと感じられる仕事に励んだり、仕事以外の時間で楽しいことをしたり、それぞれ人生を楽しみましょう。
斎藤茂太の名言や格言その15 自分自身が変わる
大切なのは、場所を変えるのではなく、自分自身が変わること。
The important thing is not to change the place, but to change yourself
周りが変わるのを待っていても、いつまでも変わることはありませんし、相手を変える事ほど困難な事はありません。
そえよりも、自分の物事の見方、考え方をズラしてみると、変わる事も多いはずです。
あなた自身から積極的に見方を変えるようにしてみましょう。
斎藤茂太の名言や格言に触れられるおすすめ本
最後に、斎藤茂太さんの言葉に触れられるおすすめの本をいくつかご紹介します。
より斎藤茂太さんの思想に触れて、参考にしたいという方は、是非とも手にとって読んでみて下さいね。
いい言葉は、いい人生をつくる
成功とはいい人に出会うこと。成功とは習慣が変わること
斎藤茂太さんの夏目漱石からケネディ、チャップリンまで、人生を楽しく歩むための言葉のチョイスをまとめた一冊です。
今日も明日も上機嫌。 モタさんの“言葉”
斎藤茂太さんが長年手帳にしたためた言葉の数々を、松本春野さんの水彩画と一緒に読み聞かせるNHKで人気の番組を書籍化した一冊です。
自分らしく生きて、死ぬ知恵
人生後半戦に差し掛かる中年代をターゲットにした一冊です。
すべき事の人生から、したい事をする人生へとシフトチェンジしていくための、自分自身が前向きに、楽しくなるような言葉をまとめています。
「なぜか人に好かれる人」の共通点
あの人は、なぜ誰からも好感を持たれるのでしょうか?その答えを教えてくれる一冊です。
好感を得られる人の共通点、人間的な魅力が立ち振舞を考察して分かったという斎藤茂太さんのメッセージを受け取って下さい。