野村克也の人生語録はじめ本、最後の言葉、3つの言葉より名言を集めました
「野村克也の人生語録」はじめ様々な本では、野村克也さんの叡智が学べます。
野球論だけでなく、人生観、リーダー論、仕事への取り組み方、哲学観まで、様々な人生のヒントを手に入れる事が出来ます。
この記事では、ノムさん最後の言葉、3つの言葉をはじめ、あなたのこれからの人生を歩むのに参考になる名言を集めていきます。
もくじ
野村克也プロフィール
史上2人目の三冠王、プロ野球史上初の捕手の三冠王として様々なタイトルを持つ野村克也さんは、愛称「ノムさん」として知られており、王貞治、長嶋茂雄ともライバル関係でした。
相手の集中力を削ぐための「ささやき戦術」や選手兼任監督(プレイングマネージャー)として現役を全うした後、解説者時代には「ノムラスコープ」と呼ばれた配球の読みや打者、投手心理を読み解く解説で評判となりました。
その後、監督としても手腕を発揮し、ヤクルト、阪神、楽天で「IQ野球」を掲げて弱小チームの改革をした事や、ニューヨーク・ヤンキース入りしたマー君こと田中将大選手を入団から育てた事でも知られています。
奥さんのサッチーこと野村沙知代さんとオシドリ夫婦としてテレビ出演、バラエティ出演でも人気でしたが、心不全で2020年2月にこの世を去りました。
野村克也にまつわる3人のエピソード
野村克也さんのエピソードはたくさんありますが、ここでは印象的な3名の方とのエピソードを紹介しいたいのですが、
- 長嶋茂雄
- 新庄剛志
- 古田敦也
それぞれの方とのエピソードをご覧下さい。
野村克也と長嶋茂雄のエピソード
野村克也さんが、
「もうオフなんだから、少しは休ませてもらったら?」
そう言うと、長嶋茂雄さんは、
「休めないよ。俺を見に来ているお客さんがいるんだから」
と返事をしたそうです、常にプロ意識の高さを見せつける長嶋茂雄さんの姿を見て、ノムさんも努力を惜しまず、打倒巨人を掲げて戦ってきたのです。
有名な名言に
「お前がひまわりの花なら、俺はひっそり咲く月見草。」
長嶋茂雄が太陽なら、野村克也さんは月という事で、スーパーヒーローだった長嶋茂雄さんの存在を認めていました。
野村克也と新庄剛志のエピソード
野村克也さんが阪神タイガースの監督を引き受けた時に、新庄剛志と出会い、一流選手へ成長するきっかけを得たわけですが、新庄剛志さんはノムさんの事を
「人と喋らない、ムスッとした感じの人かなと思ったんだけど、直接目を見てはっきり思ったことを言えば、すごい応えてくれる素晴らしい監督だった。プロ野球のお父さんみたいな感じ」
と表現し、またノムさんも監督時代に
「歴代の監督さんがまずやっぱり新庄に注目するじゃない。そりゃ誰だって注目するわ、すごいもん」
と新庄剛志さんのポテンシャルを評価していました。
また、ノムさんは選手の性格に合わせてアドバイスする内容を変えていたと言い、新庄剛志さんには、
「来たボールに集中してしっかり芯に当てなさい。それだけでいい、あとは好きなようにカッコつけていいぞ」
と、自由奔放でカッコよさを求めていた新庄選手には、最高のアドバイスを送り、その後の活躍へと繋がっているのです。
野村克也と古田敦也のエピソード
野村克也さんと強い師弟関係で結ばれていた後継者とも言われる古田敦也さんとのエピソードも数々ありますが、古田敦也さんは自身の本の中でも、様々なカミングアウトをしています。
まず、入団時にノムさんは古田敦也さんが社会人ナンバーワンキャッチャーとして絶対的な力を持っていたにも関わらず、
「古田敦也のドラフト指名はやめよう。キャッチャーは自分が育てる」
「大学で野球をした選手は、変な癖が付いてしまう・・・だから大卒の名キャッチャーは存在しない」
と、不安を口にしていたというからビックリです。
また、とにかく徹底的な英才教育で毎日のようにボヤかれ、ベンチで立たされて怒られを繰り返していましたが、古田敦也さんは、
「基本的に逆らわず、聞かれても『そうですね』と答える。」
ようにしていたようです。
新人時代の古田敦也さんからすると、ノムさんの存在は神のような存在で、実績でも遠く及ばないのを分かっていたので、謙虚な心がそのような対応を創ったのでしょうね。
野村克也さん最後の言葉
野村克也さんは、2020年2月に心不全でこの世を去っていますが、スポーツ番組にも出演されていたり、普段どおり元気に暮らしていたようです。
急な事でしたので、本人最後の言葉となったのは息子さんの野村克則さんに向けて、プロ野球のキャンプが始まる前に「頑張れ」と一言あった事だったようです。
いつまでもプロ野球の事、息子さんの事を思う気持ちは、ノムさんらしいなと思うエピソードですね。
野村克也さん3つの言葉
ヤクルト時代の教え子だった川崎憲次郎さんが、当時つけていたノートにノムさんから頂いた「奇跡を起こす3つのポイント」が書かれていたそうです。
当時、ミーティングで語られたのは
- 初めてのことを何かやってみる。
- 知らない人に話しかけてみる。
- 古いものにしがみつかない。
この3つです。
少しでも昨日までの自分を超える、ほんの少しの差が長い人生で見た場合に大きな差となって変わってくる事もあります。
また、変化する事を恐れず、古きを大切にする中でも、新しいものへチャレンジする事の大切さをノムさんは奇跡を起こす3つの言葉で教えてくれているような気がします。
潜在意識は変化を嫌いますが、好転反応の可能性もあります。
もし、チャレンジしたいけど、不安や恐怖が起きて前に進めないという方は、潜在意識が行く手を阻んでいる可能性がありますので、参考にして下さい。
野村克也の本「人生語録」から名言をピックアップ
野村克也さんの本は、野球に関する事だけでなく、人生観、哲学観にも関わる内容もあり、大変参考になります。
「野村克也 人生語録」もその中の一冊で、野村イズムが詰まった最高の一冊です。
この中から、ノムさんの名言をいくつか集めてきましたので、人生に迷った時、一歩踏み出す勇気を得たい時に、是非とも参考にして下さい。
野村克也さんの名言 「失敗」と書いて「せいちょう」と読む
人間失敗する事なんて誰でもあります、失敗する事が悪いのではなく、
「どうして失敗したのか」
「何がいけなかったのか」
を考えずに、そのままにしておく事がいけませんので、人間は成長する生き物という事を理解し、失敗も成長の過程と捉えるようにしましょう。
野村克也の名言 人生の基本となるのは「感謝」である
お世話になった方に感謝するのは当たり前の事ですが、ノムさんは自然やこの世を動かす大いなる摂理に対しても感謝するなど、人生の基本を教えてくれる名言です。
大いなる気付きを与えてくれるノムさんが、常に多くの方に愛されていた理由が分かる名言です。
野村克也の名言 勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし
ノムさんが野球を通して学び、自身の座右の銘にもしていた事で有名な名言が
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
ですが、IQ野球を掲げるノムさんらしい、失敗や敗北には必ず理由があるので、突き詰めていけば同じ過ちを犯さないという事を教えてくれています。
一方、成功には「偶然的な要素がある」という事で油断をしないようにという事を教えてくれています。
野村克也の名言 努力に勝る天才なし
世の中に天才と言われる人たちがいますが、真の天才は「努力を努力と思わず続けられる事」事であり、誰もが努力する大切さに気付く事が出来る名言です。
努力しても必ずしも成功するとは言えませんが、成功者と言われる人たちは必ず努力をしたからこそ、今の地位を築いているという事を忘れてはいけません。
凡人である私にとって、努力を怠った瞬間に一瞬にして置いていかれる事になりそう・・という危機感を植え付けてくれる言葉です。
野村克也の名言 不器用は、最後に器用に勝る
世の中には「器用貧乏」という言葉があるように、どれもが平均レベルで使い勝手が良い側面もあれば、一方で一流には勝てない中途半端な側面を持つ方もいます。
しかし、ノムさんはそのような不器用な器用貧乏にもスポットを当ててくれて、時間がかかっても、自分の得意を磨くことや気付きを与えるようにし、選手を再生させていきます。
「野村再生工場」と呼ばれ、ノムさんとの出会いで活躍の場を得た選手は数知れずいるのも納得ですね。
野村克也の名言 マー君、神の子、不思議な子
新人時代のマー君こと田中将大選手は、今でこそ球界を代表する名投手に成長していますが、新人時代は打ち込まれる事も多かったです。
しかし、不思議な事にマー君が打たれると打線が援護し、勝ちを拾うという不思議な事が続き、会見で放った言葉が「マー君、神の子、不思議な子」です。
勝ちに不思議ありと合わせて、ノムさんほどの名勝でもマー君の勝ちを分析出来なかったという事、マー君のポテンシャルの高さを証明するような言葉ですね。
野村克也の名言 一に準備、二に準備
ノムさんは、一にも二にも準備が大切という事を教えてくれています。
この裏には、みんなと同じ事をしていたのでは勝てないので、とにかく努力し人よりも一歩も二歩も先へいく事を求めています。
「段取り八分」にも繋がる事ですね。
野村克也の名言 キャッチボールをいい加減にする選手に、いい選手はいない
キャッチボールは野球の基本です。
野球以外で言い換えれば「基本をおろそかにしている人間に、成功はない」という事を教えてくれている名言です。
超一流選手と呼ばれる選手は、誰もがウォーミングアップやキャッチボールから手を抜かず、指先まで神経を集中し取り組んでいると言います。
「神は細部に宿る」とも言います、基本をきっちりと守りましょう。
野村再生工場にまつわる名言
ノムさんといえば、野村再生工場と呼ばれて、往年の名選手や他球団でくすぶっている選手を戦力にするのが上手な監督でした。
これも弱小チームと言われるチーム状況から監督を引き受けたからこそ、現有戦力で何が出来るか?を考え、取り組んだ結果なのですが、野村再生工場についてノムさんが語った名言が、
「どん底を味わった人間だけが、変わる勇気が持てる」
という言葉です。
プライドを捨て、自分の特徴を見出し、変わることを自分が承認した時に、奇跡が起きる事を教えてくれる名言です。
野村克也の本「リーダー論」から名言をピックアップ
野村克也さんは、生前から「組織はリーダーの力量以上に育たない」と常々言っておられて、組織を育てる事は、リーダーを育てる事だと言います。
また、リーダーは「覚悟を持って道を示す」事をノムさんは求めており、仕事においても後輩や部下を動かすリーダーシップの本当の姿を垣間見る事が出来ます。
一方で、「褒めるだけの上司は信用ならない」とも言っており、リーダーは自分自身を甘やかさないようにする事を求めています。
自信の無い上司ほど、部下を褒めると言い、褒める事が決して悪いというわけでは無いですが、せっかく部下を伸ばすチャンスがある時に、どう接するかはしっかりと考えないといけません。
ノムさんの「リーダー論」から、
- リーダーに求められる事
- リーダーとしてやってはいけない事
を学びましょう。
野村克也の人生語録はじめ本、最後の言葉、3つの言葉より名言を集めました まとめ
野村克也さんの「人生語録」や「リーダー論」以外にも、たくさんの本でノムさんの名言や言葉が紹介されています。
ノムさんの教えは、野球を通して自分自身が学んできた人生観、哲学感を盛り込んでくれるので、仕事を円滑に進め成功するために必要な
- 観察力
- 洞察力
- 分析力
を磨いていく事が出来ます。
もし、あなたが人生で大きな壁が立ちふさがり突破口が見えない時だったり、失敗して落ち込んでいる時こそ、ノムさんの数々の名言に触れてみて下さい。
きっとあなたの人生の大いなるヒントが、ノムさんの名言や言葉にはたくさん詰まっていますよ。
落ち込んだり、自ら奮い立たせたい時には、こちらの名言集も役立ちます。